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幽霊への質問攻め。
僕の家。
「で、いろいろ聞くけど…いい?」
「ああ!」
なんだこいつ。
音符が目にも見えそうだ。
「とりあえず、一つ目。幽霊ってどういうことだ?」
とりあえず、ここからだな。
「ああ、それはね、本当だよ!」
「…は?」
「だからー、ほんとに俺は幽霊なの!」
わからない。僕にはわからない。
「じゃあ、なんで他の人には見えないんだ!」
いや、僕、これはあたりまえだぞ。
幽霊なんだから。
見えなくて当然じゃないか。
「ああ、それ?それはね、俺の相棒に最もふさわしい人だったからだよ!」
ああ。なんでこんなこと聞いちゃったんだろう。
言った直後から気づいていたが、まさか、こんな答えとは…
「相棒?なんだそれ?」
相棒って言ってもなんの相棒だ?
「ああ、それはね、」