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帰り道のこと。
同じ日の帰り道。
来たときと同じところに彼はいた。
「…なんで居るんですか?」
「いや…ちょっと…ね…」
僕は自称幽霊のことなど無視して帰ろうと思ったが、
「ちょ…ちょっとまってよ!話ぐらい聞いてよ!」
しかたないな。話くらいは聞いてやるか。
「…仕方ないですね。仕事の事以外なら興味はありませんが…聞きますよ。」
そう僕が言うと自称幽霊は笑って要件を話始めた。
「うん。俺が君を呼びとめた理由はね、君、手伝ってくれないかな?」
は?手伝う?僕が?
「…なにをですか?」