出会い2
「……………について情報が欲しい。」
「……………金は?僕が動くには…必要だ。」
「ああ。勿論準備してある。10万ほどな。」
「わかった。その仕事、ひきうける。一週間以内…だったよな?」
「ああ。宜しく頼む。」
「ああ~…つっっかれるなあ~」
僕の名前は飯田 兼斗。高校生情報屋をしています。正直言って、疲れました。毎日たくさんの人が来るし、そのせいで学校にも行けず、学力が落ちていくばかりです。
「ああ~…っていっけね!学校行かなきゃ!」
僕が時計を見た頃にはギリギリ間に合うかの時間帯だった。今日の人は、いろいろあるらしく、朝早くだったから学校に行ける時間がとれたのに…
「まあいいや…行ってきます。」
誰も居ない部屋に僕の言葉が響いた。
「は~い…んじゃあ授業始めるぞ~」
この先生はいつまでたってもやる気が無いな。そろそろヤバイんじゃないか?
そんなことをしているうちに、一時間は過ぎた。
帰り道。僕はこの時間帯が一番嫌いだ。人が話をして歩いている。僕はその後ろをついて行く。
情報屋でしかも、出席日数も少ない僕に話しかけてくれる人なんか、転校生がこない限りないだろう。でも、今の僕にはそんなものは要らない。うまく話題にもとけこめないし、話すのが苦手だからだ。
ゲームの話。テレビ番組の話。好きな人の話ーーー
たまには興味がわくこともあるが、すぐに飽きる。
そんなものならーーーー要らない。
「本当は欲しいけどな。」
僕はそう小さく呟いてから走って家まで行った。