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―結―

お待たせしました。いよいよクライマックスです。

え、どんでん返し? ないよ?

「ヴォオオオオオオオオオオッ!!」

 その黒い怪物は両腕を大きく振り上げ、シトリーとルーピーめがけて、思いっきり振り下ろしました。

「ッと!」

 シトリーとルーピーは上手く避けることが出来ました。

 振り下ろされた両腕は床に激突し、この部屋を大きく揺らしました。腕が当たった所は人間を簡単に飲み込めるくらい大きく、底に穴が空いてしまい、下の階が丸見えです。

「なんつー怪力だよ! おい! こりゃどうなってやがる!?」

 シトリーが叫びながらルーピーに問います。

「お、おそらく……勇者様は負の感情に呑まれてしまい、〝魔物〟に変わってしまったようです」

 怪物、もとい魔物ヴァイルの攻撃を避けながらルーピーも返します。

 二人の勇者は軽いステップで魔物ヴァイルの攻撃を避けていきました。魔物ヴァイルの攻撃は中々当たらず、次第に周囲を巻き込むように暴れ出しました。

 壁、床、天井、柱……どんどんこの広間が魔物によって破壊されていきます。このまま放っておけば、シトリー達は生き埋めになってしまいます。

「だったらもう攻撃していいよな!? 殺していいよな!? つーかもう殺す!!」

「だ、ダメですっ! 私はっ、勇者様を助けに来たのですから!」

 しかし、シトリーはルーピーの訴えを無視して武器を取り出し、暴れる魔物の方へ駆けていきました。

「もう! 私の話をちゃんと聞いてくださいよ!!」

 ルーピーは魔法を発動させました。

 魔物へと変貌したヴァイルの頭上に白の魔方陣が現れました。その魔方陣から四本の『光の槍』がヴァイルめがけて放たれ、その槍はヴァイルの四肢の自由を奪います。

 巨大な黒い魔物は、俯せの状態で四本の光の槍によって磔にされます。

「おお、気が利くじゃねーか。わざわざ押さえてくれるとはよ!」

「違います! とどめを刺しちゃダメですよ!」

「ああ!?」

 ルーピーの言葉でシトリーは振り上げた剣を止めます。

「勇者様はまだ助かります。今ならまだ、勇者様を覆う闇を取り払うことで元の姿に戻せます。殺す必要はありません!」

 シトリーは一度ルーピーの真剣な顔を見て、次に体の自由を奪われながらも雄叫びを上げる魔物ヴァイルを見、そしてもう一度ルーピーの顔を見ました。

「なんでコイツを助ける? コイツは三年前お前を裏切り、魔族側に墜ちた裏切り者だぞ?」

「確かに勇者様は魔族側に行ってしまわれましたが、それでも勇者様の心の中にはまだ、あの優しい勇者様が残っていると私は信じてます」

 ルーピーは透明なガラス玉のような物を取り出し、呪文を唱え出しました。するとガラス玉は宙に浮き、そこへ黒いモヤが流れ込んできます。

 そのモヤは魔物ヴァイルの方から、四本の光の槍を通して流れてきてます。

「自分を殺そうとした奴を助けるなんて気がしれねえよ。理解できないね」

 シトリーは呆れながら魔物ヴァイルから闇が抜かれていく様を眺めています。

「それもちょっと違うのですよ。勇者様は私を本気で殺そうとしませんでした」

「そうなのか?」

「ええ。三年前、確かに勇者様は私に剣を向けました。そしてその剣を私の胸に刺したのです」

「なら何でお前は生きてる? 半端な刺し方じゃ、魔王は騙せないだろう?」

「勇者様が私を刺した剣は少し面白い剣なんです。その剣に魔力を流すことで剣の刃を好きな用に形を変えられる剣なんですよ。そこで勇者様は私に刺した瞬間、その剣の刃を針のように細~くしたんです」

 ルーピーは少しはにかみながら言いました。

「勇者様や魔王から見たら、剣を心臓に刺しているように見えるのですが、実際私の体の中では細い針が大事な臓器を一切傷つけずに私の体を貫通していたんです。勇者様は剣の達人でもありましたから、その程度は造作もないことだったのでしょう。私はただ死んだふりをしてただけです」

 意外な歴史の真実にシトリーは驚いてしまいました。

「だから今からでも説得すればきっと勇者様はあの頃の勇者様に戻るはずです。だって私を殺せなかったんですもの。まだ勇者様の心の中には、あの時の優しさが残っていると私は信じてます」

 世界を裏切り、全ての人間を敵に回したはずの勇者が、一緒に行動を共にしてきたパートナーを殺せなかった事実。今まで噂や情報として聞かされてきた元勇者像と、当事者からの話によるギャップにシトリーは少し戸惑ってしまいました。

 しかし彼女の任務はヴァイルの暗殺です。感情に流されないようシトリーはこう反論しました。

「しかしそりゃ三年前の話だろ。今でもその〝優しさ〟ってのが残ってるとは思わねえな。しかもコイツの娘を殺したってのがトリガーでコイツは魔物になったんだぞ?」

「はい。ですから今度こそ成功させます。結局のところ、あの頃私の力不足が原因で、今の時代を作ってしまったようなものですから。今度こそ、ちゃんと勇者様を引き留めてみせます」

「なんでそこまで…………」

 とシトリーが言いかけて、ルーピーの顔を見て納得しました。

 今ルーピーが抱いている感情は、シトリーにとってどこか懐かしい感じがしたのです。

「結局、ちゃんと〝愛してる〟って言わなかったんだろ? 確かに男に言わせたいって気持ちは分かるけどよ」

「はい…………。ですからあなたも気をつけてくださいね? 見たところ私よりお若いようですけど、大事な人を見つけたら手放しちゃいけません」

「いや確かにオレはお前より年下だけどよ……。上から目線で言ってるところワリーけど、オレにはもうダンナと息子がいるんだけど」

「ええ――っ!? その胸で!?」

「テメーいま何つった!?」

 端から見れば楽しそうに二人はお喋りをしていました。魔物ヴァイルの闇も順調にガラス玉へと封印されていきます。

 シトリーもとりあえずはヴァイルが元の姿に戻るまでは見守っていようと決めました。ヴァイルを殺すかどうかは、ルーピーの説得次第で考えようと思いました。なぜならシトリーも勇者である以前に、ルーピーと同じ一人の女の子ですから。



 ですが。そう上手くいきません。



 突如、魔物ヴァイルによって部分的に崩された天井から、何かがシトリー達の目の前に落ちてきました。

 それは、人の形をしていて、人でないもの。

「っぶねー……。何が落ちてきた?」

 それには光の槍が二本刺さっていました。

「あ…………」

 そう。落ちてきたのは魔族。

 勇者ルーピーによって光の槍を二本刺され、絶命している見た目一〇歳くらいの魔族です。


「…………」


 その魔族はヴァイルとバエルとの間にできた長女でした。


「ヴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!」


 魔物ヴァイルが雄叫びを上げます。

 そして一気に闇が吹き出てきました。その闇は、四本の光の槍を通してルーピーの持つガラス玉へと、まるで急流の川のように流れ込んできます。

「キャッ!?」

 一気に多量の闇が流れ込んできたガラス玉は五秒持たずに破裂してしまいました。

「しまった、封具が!」

 闇を封印するためのガラス玉は割れ、魔物ヴァイルを押さえていた光の槍四本も砕けてしまいました。

 再び闇が、ヴァイルを包み込みます。

「クソったれ! やっぱとどめを刺しとくべきだった」

 シトリーが悪態をつきますが事態は好転しません。

 闇は収束していき、その中から人が現れました。

 蝙蝠のような羽。

 頭には二本の角。

 この世の男を虜にするような淫靡いんびな女体、そして女性の肌着のような露出の高い服装。

 絶世の美女と評しても良い程の美しい顔立ち。

「ゆ、勇者、様…………?」

 ヴァイル・オリアスとは別人の女性……いえ、『魔族』がそこに立っていました。

「まさか……魔族になっちまったのか……?」

 茫然と立ち尽くすシトリーとルーピー。

 闇から現れた魔族は、無言で雷のようなギザギザの黒い剣を取り出し、ルーピーにめがけて切りつけてきました。

「くっ!」

 シトリーはその動きに何とか反応できて、ルーピーの前に来て魔族の斬撃を食い止めました。

「確認する! テメェはヴァイル・オリアスで間違いないな!?」

「今更オレの名前がどうした!?」

 魔族がそう答えました。

 声色は女性特有の高い声でしたが、しゃべり方が男っぽい返事でした。

「そんだけ分かりゃ十分だよ!」

 勇者シトリーと、魔族ヴァイルの激突が始まりました。

 両者とも一撃必殺の攻撃を繰りだし、そしてそれを防御しながら戦っています。

 剣と剣が弾ける音の中、シトリーは未だ立ち尽くしているルーピーに対して叫びました。

「ルーピー・マーレル! テメェいつまでそこで突っ立っているつもりだよ!」

 ルーピーはシトリーの言葉で我を取り戻し、先程ヴァイルを押さえつけた四本の光の槍を出しました。それらを魔族へと成り墜ちたヴァイルへと放ちます。

 しかし、放たれた四本の光の槍は、ヴァイルに当たった瞬間、消滅してしまいました。

「え…………?」

 特別防がれた訳ではありません。ですが、ルーピーの攻撃はヴァイルに届きませんでした。

「もうキミの攻撃はオレに届かない。オレの闇が、キミの光を打ち消してしまうんだ」

 そう静かに言ったヴァイルは攻撃魔法を発動させ、勇者二人共を巻き込む大爆発を起こしました。

 爆発によって生じた爆煙ばくえんからシトリーとルーピーが飛び出してきました。

 ルーピーが咄嗟に防御魔法を使いダメージを減らしましたが、爆発の勢いを完全には消し切れていなかったようです。

 二人の体には所々擦り傷や裂傷がありました。

「んだよあいつ……。詠唱なしでこの威力かよ」

 シトリーはよろめきながら体を起こします。

 しかしそこへヴァイル・オリアスが突っ込んできました。

 回避、あるいは防御を取ろうとしますが、体が上手く動きません。

 動けない二人へとヴァイルが攻撃しようとしたその時でした。

「ッ!? ……ん?」

 シトリーは防御しようとした腕を降ろします。ヴァイルの攻撃が途中で止められていました。

 ヴァイルの攻撃を止めた正体は『光の壁』。ルーピーが唱えた魔法でした。

「やるじゃねーかお前! よし、反撃するぞ」

 シトリーはそう意気込みましたが、横にいるルーピーはどこか悲しそうな顔をしていました。

「お前の攻撃が効かないって事は、もうあいつを元の人間に戻せない。そんくらいはオレにだって分かるぞ。辛いけどよ、オレは任務を全うする。死ぬつもりはねえが、例え相打ちになってでもあいつを殺す」

 酷なことを言うシトリーでしたが、いちいちルーピーに同情している余裕がありあせん。

 今シトリー達を守っている光の壁も、ヴァイルの攻撃によって徐々にヒビが入ってきました。

「…………」

 ルーピーは静かに瞳を閉じました。そして片方の目から涙が一滴だけ、頬を伝いました。

 そして涙を拭い、何かを決心した顔つきに変わります。

「まだ……一つだけ方法があります」

「ホントか?」

「ええ。これです」

 ルーピーは魔法を唱え、自分の横に魔方陣を発生させ、その魔方陣から一本の槍が出てきました。

 木で出来た槍。槍の先端はただ鋭く削っただけの、魔族を倒すための武器とは言い難い物でした。

「なんだこれ?」

「これは〝ミスティルテインの槍〟です。……こんな時にですが、あなたお名前は?」

「シトリー・バールだ。いきなり何だよ」

「シトリーさん。この槍で勇者様を刺してください。それで勇者様を助けられます」

「はぁ? ホントかよ。だいいち、こんなんで刺さるのか?」

「これは神殺しの槍という言い伝えがある槍ですよ。本当に神を殺したかどうかは別として、その力は本物です」

 シトリーは渋々その槍を受け取りました。

「てか、何でオレなんだよ。お前が刺せばいいだろ」

「私には勇者様を刺す勇気がありません。……結界も直に崩れます。私が勇者様の注意を引き付けますので、お願いしますねシトリーさん」

「ケッ。あとでなんかおごれよ」

 光の壁が崩れました。ヴァイルはそのままルーピーへと突っ込みます。

 ルーピーは魔法で光の盾で攻撃を防ぎながら、ヴァイルへ最後の訴えをします。


「勇者様! 今一度お心を取り戻してください!! 私はっ、例え勇者様のお姿が魔族だとしても、勇者様の全てを受け入れます! だからっ、あの頃の勇者様に戻ってください!!」


「キミはオレの妻を殺した!!」


「勇者様! 私は後悔しています。あの頃、もっといっぱいお話しして、もっと旅を楽しんで、もっと二人の思い出を作って、そして私の想いをちゃんと伝えていればと。魔王を倒すという使命に私はとらわれすぎていました!」


「キミはオレの義妹いもうとを殺した!!」


「勇者様! 私はっ、勇者様の事が好きです! 大好きです!! ずっと勇者様と一緒にいたい! ずっと、ずっと!! だからっ……」


「キミはオレの娘を殺した!!」


「…………ッ! シトリーさん!! お願いします!!」

 ルーピーは光の槍を、実に三〇本近く出現させ、ヴァイルの動きを封じるように放ちました。しかしその槍はヴァイルが触れた途端、消滅してしまいます。

 ですが、それはルーピーの計算です。

 無数の槍と、シトリーの消える魔法によって、シトリーは簡単にヴァイルの隙を突くことができました。

 ヴァイルの背後に回ったシトリーは、ミスティルテインの槍をヴァイルへ突き刺しました。

「よし…………って、おい!?」

 槍はヴァイルの体を貫通し、そして――、

「ぐフッ!」


 槍は、ルーピー・マーレルをも貫きました。


「ば、バカ野郎ッ!! テメェ、ワザと貫かれやがったな!?」

 ミスティルテインの槍に貫かれたヴァイルとルーピーは抱き合うような体勢をとっていました。

「ご、ごめんなさい……。この槍は……ゆ、勇者、さまを助けることが……できないの……」

 ルーピーが弱々しく言います。

「た、魂を浄化させて……死を与える槍……それがミスティルテイン……。そして、この槍には……もう一つの……力が……」

「バカ喋るな! 今助け――うぉ!? なんだ??」

 シトリーが持つ槍から、いきなり植物の蔓のようなものが出てきて、シトリーに巻き付きました。

「貫いた魂を糧として……し、使用者に……寄生して、成長し……また新たな命を作るの……宿主は、ヤドリギを育てる大樹になってしまう…………騙してごめんなさい、シトリーさん」

「くそっ!! なんだこりゃ!」

 シトリーが巻き付く蔓に抵抗する中、ルーピーはヴァイルを見つめていました。

 魂を打ち抜かれ、すでに絶命したヴァイルに、ルーピーはそっと口づけをします。

 ヤドリギの伝説に、永遠の愛が叶うという言い伝えがあります。ルーピーはヤドリギに貫かれながら、永遠の愛を誓ったのです。



 ――勇者様。ずっと愛してます。



 ヴァイルとルーピーは光に包まれ、ミスティルテインの槍に吸い込まれました。

 そして一気にその槍から蔓がたくさん出てきて、シトリーはついに身動きが取れなくなります。

「はは。まさかオレが騙されるとはな。やってくれるぜルーピー・マーレル。…………あの世で幸せになれよ」

 シトリーは抵抗することを諦め、死を受け入れることにしました。



「じゃあな。カルマ……」

 勇者シトリー・バールは蔓に飲み込まれ、そして魔王の城を貫くほどの大樹へとなってしまいました。




 *     *     *



「もういい、諦めようぜ」

 世界を救うための旅をしている途中の勇者ヴァイル・オリアスは急にそんなことを呟きました。

 どこまでも続く緑の平原に座り込み、そのままグダー……と仰向けに倒れてしまいました。

「ちょっと勇者様っ! どうしたんですか急にっ」

 旅のお供らしい巨乳な女の子があわてて駆け寄って来ました。彼女はヴァイルと同じ勇者のルーピー・マーレルです。

「もうメンドくさくなってきた。魔物に襲われている町を救うとか、呪われて石にされた町の住人の呪いを解いてやるとか、あと魔王を倒すとか色々……」

 弱音を吐く駄目な勇者でしたが、パートナーであるルーピーから予想外の言葉が返ってきました。


「何を言っているのですか勇者様? この世界に魔王なんていませんよ?」


「へ? ドユコト?」

「だから別に私達は世界を救う旅をしている訳じゃありません。ただの旅行じゃないですか。大体諦めるって何のことです?」

「え? え? え? ちょっと待って! オレ達勇者だよね? 何で魔王いないの? 世界救わなくていいの? 勇者の必要性なくなちゃうじゃん! てか旅行ってナニ? オレ達これからどうなっちゃうの!? どうすりゃいいの!? ねえ!」

 パートナーの思わぬ言葉に混乱するヴァイル。

 頭をグシャグシャと掻きむしるヴァイルの横に、ルーピーはちょこんと座りました。そしてヴァイルの手にルーピーは自分の手を重ねました。

「だったら、これから何をするか二人で話しましょ。急ぐ旅じゃありませんから。……ね」


 

 ルーピーの微笑みは、いつまでもヴァイルと共にありました。

 彼女の望んだ世界が、ここにあるのです。

『結』なのに、実はこれで完結ではないんです。

この後違う場面に移る都合上、エピローグを追加させてもらいました。


そんなに長い話ではないので、すぐに更新します。

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