表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
72/94

第72話:雷血の一閃、甲冑を裂く




―限界突破、魔導甲冑の最終覚醒―


雷が空を裂き、甲板を焦がす。

カイルの“雷血覚醒”による剣技が、ヴェルドの魔導甲冑を次々と破壊していく。


「雷血・絶閃牙!」


雷の一閃がヴェルドの胸部を直撃。

甲冑の右肩が砕け、魔力球の周囲に亀裂が走る。


「……っ!」

ヴェルドの身体が吹き飛び、甲板に膝をつく。


魔力供給が不安定になり、甲冑の光が揺らぐ。

だが――ヴェルドは顔を上げ、静かに立ち上がった。


「なるほど……見事だ、雷の剣士」

彼は胸元に並ぶ残り3つのピンに手を伸ばす。


「だが、これはまだ“未完成”だ。

この甲冑は、4段階で完成する――!」


カイルが目を見開く。

「まさか……!」


ヴェルドは、残りの3本のピンを一気に引き抜いた。

カチリ、カチリ、カチリ――

甲冑内部に封じられていた魔力強化液が一気に流れ込み、導管が赤黒く脈打つ。


「うおおおおおおおおおおおおおおおおっ!!」


甲冑が悲鳴のような音を立てて膨張し、魔力が爆発的に増幅される。

彼の剣が深紅から漆黒へと変化し、空気が軋むほどの圧を放つ。


「これが、“魔導甲冑・完全覚醒形態”――!」


ヴェルドの動きが一変する。

速い――重い――そして、異質。


「終わりだ、カイル・ヴァルグレイヴ」

彼の剣が空間を裂きながら振り下ろされる。


カイルは雷を集中させ、剣を交差させて受け止める。

「……っ、重すぎる……!」


雷と魔力がぶつかり合い、甲板が崩れ始める。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ