第71話:新しい装い、新しい一歩
三人はラグナベルの仕立て屋へ入った。
店内には布の香りと糸の擦れる音が満ちている。
---
■ バックスの新しい姿
バックスは黒の新しい服に袖を通し、
さらにフード付きのロングコートを羽織った。
長身の体にぴたりと合う黒。
白く整った顔立ちと、
ゆるく波打つ長めの黒髪がよく映えている。
「オヤジ、ブーツもくれ」
店主が慌てて上質な黒革のブーツを持ってくる。
---
■ アメリアの服選び(大騒ぎ)
クラリッサはアメリアの服を物色しながら言う。
「……あんまり派手でもね〜だろ」
アメリアは即座に反論した。
「いや! 派手がいいでしょ!」
「アンタ有名人なんだから目立っちゃダメなの!」
「ヤダ! 赤かピンク!」
クラリッサは頭を抱えた。
「……ちッ、しょうがねぇな……」
結局――
薄いピンクのワンピースに黒のパンツ
そして長い金髪を三つ編みにまとめるという、
可愛さと動きやすさを両立したスタイルに落ち着いた。
アメリアはさらに言う。
「ヒールのあるブーツがいい! 白!」
クラリッサは天を仰ぐ。
「この野郎……もう好きにしろ……」
---
■ クラリッサの装い
クラリッサは青いジャケットにパンツを合わせ、
黒髪を高い位置でポニーテールにまとめた。
アメリアが指をさす。
「クラリッサも派手じゃないか!」
「うるさい!」
---
■ バックスの感想
バックスが戻ってきて二人を見る。
「終わったか? ……おお、見違えたな〜」
アメリアとクラリッサは照れ隠しに軽く小突き合う。
しばらく軽口を交わしたあと、バックスが言った。
「次は武器屋だな」
---
■ 武器屋
アメリアは肩当てとベルトを装備し、
さらにバトルグローブを試着する。
「うん、いい感じ! このグローブもいい!」
店主が頷く。
「それは軽量で耐久性も高いですよ」
クラリッサは棚を見ながら言う。
「短剣はあるかな?」
「どのような?」
「魔力が乗るやつ」
店主がケースを開ける。
「それならこちらはいかがでしょう。
ミスリルナイフです」
クラリッサは値札を見て固まる。
「40万レスター!!」
「さようで」
クラリッサはゆっくりバックスを見る。
バックスは即答した。
「買え買え」
クラリッサは満面の笑みを浮かべた。
---
三人は新しい装備を手に入れ、
次の戦いへ向けて確実に力をつけていた。
物語は、さらに加速していく。




