第66話:加速する神域、並び立つ二人
アメリアの身体を包む“神域”が、
まるでエンジンがかかったように一気に加速した。
クラリッサが驚きの声を上げる。
「……アメリア、早くなってない?」
アメリアは息を弾ませながら笑う。
「……うん!なんか“乗ってる”感じ!」
その瞬間、アメリアの拳が閃き、
周囲のゴブリンが爆発的な勢いで弾け飛んだ。
首飾りは赤く輝き続け、
まるでアメリアの力を底上げしているようだった。
クラリッサも負けていられない。
「……負けてらんないわ!」
雷をまとい、魔法と剣技を連続で繰り出す。
二人の攻撃が重なり、ゴブリンの群れは一気に崩れ始めた。
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■ キングゴブリンの反撃
その時、
キングゴブリンの咆哮が森を震わせた。
「グオオオオオ!!」
衝撃波が走り、アメリアの身体が吹き飛ばされる。
だが――
赤い光が瞬き、
ドラゴンファングの障壁 がアメリアを包んだ。
アメリアは地面を滑りながらも無傷で立ち上がる。
「クラリッサ! 一緒に倒すよ!」
クラリッサは剣を構え、力強く頷いた。
「……あんたに追いつく! いこう!」
二人はそれぞれ、
二体のキングゴブリンと対峙する。
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■ 二人の連携
アメリアは地面を蹴り、
キングゴブリンの巨体を螺旋状に駆け上がる。
「ドラゴンファング!!」
赤い爪が螺旋を描きながら滑り、
キングゴブリンの装甲のような皮膚を切り裂く。
クラリッサも叫ぶ。
「雷牙・連閃!!」
雷をまとった刃が連続で走り、
もう一体のキングゴブリンを切り刻む。
二体のキングゴブリンが同時に膝をつき、
血飛沫を上げて倒れ込んだ。
アメリアとクラリッサは肩で息をしながら、
互いの姿を確認する。
二人とも血まみれ――
だが、その目は強い光を宿していた。




