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第64話:赤き爪、覚醒
バリーンッ!!
アメリアを縛っていた魔族の拘束術が、
赤い光に砕け散った。
ゴブリンシャーマンたちは目をむく。
「! バ、バカナ!!」
アメリアは自分の手を見つめた。
「なにこれ……」
手の甲が赤く輝き、
その周囲に――
竜の爪の幻影 が薄く重なっていた。
クラリッサが叫ぶ。
「……爪……!?
アメリア! シャーマンを倒して!!」
「わかった!」
アメリアは地面を蹴り、
最も近くのゴブリンシャーマンへ拳を叩き込む。
その瞬間――
赤い爪の衝撃波が奔った。
ズガァァァン!!
数十体のシャーマンがまとめて吹き飛び、
空中で魔素となって消えた。
アメリアは目を丸くする。
「ヤバ……!」
その衝撃に連動するように、
クラリッサの拘束もパリンと砕けた。
クラリッサは立ち上がりながら言う。
「……なんだか分からないけど……すごい爪ね……!」
アメリアは拳を握りしめる。
「手に……パワーがみなぎってる……!」
そして、ゴブリンの群れを睨みつけた。
「――さあ、仕切り直すよ!」
赤い爪が再び光を放ち、
二人は戦場へと踏み込んだ。




