表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された令嬢、辺境でドラゴンを育てる  作者: 木挽
アメリア・エルミナール

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

156/159

第55話:光の先へ



クラリッサに肩を揺すられ、アメリアはゆっくりと目を開けた。

ぼんやりとした視界の中で、昨日の出来事が一気に蘇る。


――エルミナの崩壊。


胸が締めつけられる。

「……悪夢じゃ……ないんだ……」


クラリッサは優しく微笑んだ。

その表情に、アメリアはようやく現実へ引き戻される。


二人はすでに身支度を整えていた。

外へ出ると、空は雲ひとつない快晴。

昨日の惨劇が嘘のような、穏やかな朝だった。


アメリアは小屋の隅に置かれていた革袋を手に取る。

「……少し借りるね……」


クラリッサが頷く。

「旅には必要になるわ。遠慮しないで」


アメリアは胸元の赤い宝石に触れた。

昨日、光を放った首飾り。

あの光が示す方向へ行けば、何かがある。


何日かかるのかも分からない。

危険が待っているかもしれない。

それでも――行くしかない。


アメリアは隣を見る。

クラリッサがいる。

それだけで心が少し軽くなる。


「……ありがとう、クラリッサ」


クラリッサは照れたように笑った。

「守るって決めたからね。あなたを」


アメリアは空を見上げる。

青空の下、胸の奥に小さな勇気が灯る。


バックス……セレナおばあちゃんの友達……

あの人がいてくれて、本当に心強い……


赤い宝石が、微かに脈打つように光った。


アメリアは深く息を吸い、歩き出す。


光が示す先へ――

エルミナを取り戻すために。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ