表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された令嬢、辺境でドラゴンを育てる  作者: 木挽
アメリア・エルミナール

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

152/158

第51話:生存本能と魔竜の罠



セレナは血まみれの身体を震わせながら、

静かに呟いた。


「……ユニークスキル《生存本能》……」


その瞬間、

セレナの全身を覆っていた血が蠢き、

皮膚の上で硬質化していく。


赤黒い結晶のような鎧が形成され、

筋肉がさらに膨張し、

瞳が獣のように鋭く光った。


ザルグはその変化を見て、低く笑う。

「……竜の能力か……面白い……」


セレナは血の翼を大きく広げ、

空気を震わせるほどの勢いで叫んだ。


「ザルグ!!」


ザルグは黒い竜の口元を歪める。

「いいだろう……さあ、来い!!」


---


■ 竜の腹を貫く一撃


セレナは一気に加速し、

血の翼が赤い残光を引く。


次の瞬間――

ザルグの巨大な腹に、竜の爪のような一撃を叩き込んだ。


肉が裂け、

黒い鱗が砕け、

魔竜の腹に大穴が空く。


アミバが絶叫する。

「魔王様!!」


黒い血が空中に散り、

ザルグの腹には風穴が開いていた。


だが――


ザルグは笑っていた。


---


■ 魔竜の罠


「……楽しかったぞ、竜の巫女……」


その声は、勝利を確信した者の声だった。


セレナが息を呑む。

自分の身体に――

無数の透明な水晶体が突き刺さっている。


ザルグの腹から飛び散った破片。

それはただの鱗ではなく、

魔力を蓄積する“呪晶”だった。


次の瞬間――


呪晶が一斉に破裂した。


セレナの身体が衝撃に包まれ、

血の翼が砕け、

意識が闇に沈む。


---


■ 魔竜の追撃


気を失ったセレナに向けて、

ザルグは大きく口を開いた。


「まだだ……

《魔導灼炎・ヘルフレアブレス》!!」


黒と赤の混ざった灼熱の魔炎が放たれ、

セレナの身体を直撃する。


爆風が空を裂き、

セレナの身体は――


遥か彼方へ吹き飛ばされた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ