第49話:聖堂防衛戦、黄金の結界と巨人の暴走
エルミナ聖堂――
その中心にミーナが立ち、周囲を 数百名の魔導士 が円陣を組んで囲んでいた。
魔力が渦を巻き、空気が震える。
ミーナは両手を掲げ、強い声で詠唱する。
「《聖域守護結界・サンクチュアリ・アージス》!!」
眩い金色の光が天へと伸び、
エルミナ全体を包み込むように巨大な膜となって展開された。
王都は黄金の半球に覆われ、
その光は絶望の中の唯一の希望のように輝いていた。
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■ 魔王軍の反応
アミバが空中から叫ぶ。
「魔王様!! 結界が張られました!!」
魔竜の姿となったザルグは、
黒い翼を広げながら不敵に笑う。
「くくく……小賢しい……
ビショップ! どうだ!」
遠方でギガンテスを操っていたビショップが、
艶やかな声で返す。
「親方様〜、猿どもが必死に抵抗してますけど〜
いつでもいけますよ〜」
ザルグは満足げに頷く。
「よし……ブーストをかけろ」
ビショップは指を鳴らし、魔力を解き放つ。
「《狂戦支配・バーサークブレス》!!」
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■ ギガンテス、暴走開始
ビショップの魔法がギガンテスの群れに降り注いだ瞬間――
巨人たちの目が真紅に染まり、
筋肉が膨張し、
咆哮が大地を震わせた。
バーサーカーモード。
ギガンテスは怒り狂い、
目の前の兵士たちを“敵”と認識すらせず、
ただ――
最も強い魔力反応である聖堂へ一直線に突進した。
エルミナの兵士たちが叫ぶ。
「止めろ!!」
「来るな!!」
「うわあああ!!」
だが巨人たちは兵士を視界に入れず、
ただ聖堂へ向かって突き進む。
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■ 王都崩壊の始まり
エルミナの外壁が、
ギガンテスの突進を受けて――
粉砕された。
石壁が砕け、塔が倒れ、
巨人たちが次々と王都内部へ侵入していく。
建物が潰れ、地面が揺れ、
悲鳴が街中に響き渡った。
黄金の結界の内側で、
ミーナは震える声で呟く。
「……守らなきゃ……絶対に……!」
だがギガンテスの群れは止まらない。
聖堂へ向かって、
破壊の波が迫っていた。




