第48話:魔竜覚醒
ザルグの残った上半身が黒い霧に包まれ、
その肉体が膨張し、骨が軋む音が響く。
次の瞬間――
黒い翼と鱗を持つ魔竜へと姿を変えた。
アミバはその姿を見て息を呑む。
「……魔王様……」
ザルグは低く笑った。
「……そうか。お前は初めてか、この姿を見るのは……
さあ、仕切り直すぞ!」
「はっ!」
アミバは嬉しそうに頷き、魔竜の足元へ移動する。
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■ 魔法サークル作戦
魔竜ザルグが咆哮し、空気が震える。
「予定通りサークルを形成しろ!
セレナは俺が抑える!」
アミバは即座に返す。
「わかりました! マジャホ! サークル展開!」
魔導衣をまとった魔族――マジャホが前へ進み出る。
「御意!」
マジャホを先頭に、
魔法竜騎兵たちが次々と空中に列を作り、
巨大な魔法陣を描くようにエルミナを包囲し始めた。
魔力の線が空に浮かび、
王都全体を囲む巨大なサークルが形成されていく。
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■ セレナ、阻止へ
血の翼を広げたセレナが空へ飛び出す。
「させるか!!」
魔竜ザルグはその動きを読み、
巨大な腕を振りかざしながら叫んだ。
「それはこちらのセリフだ!!
《黒滅魔弾・ダークバレット》!!」
ザルグの両手から、
黒い光弾が雨のように連射される。
空間が歪むほどの速度。
一発でも当たれば即死級。
セレナは血の翼をたたみ、
身体をひねり、
紙一重でその弾幕を避け続ける。
黒弾が通過するたびに、
空気が裂け、爆風が背中を叩く。
セレナの額に汗が流れる。
「……っ、速い……!」
だが、彼女の瞳は決して折れていなかった。




