表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約破棄された令嬢、辺境でドラゴンを育てる  作者: 木挽
アメリア・エルミナール

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

146/155

第45話:蘇る姫と魔王の笑み



バックスが血の海に手を突き立て、叫ぶ。


「行けぇ!!

《血柱昇天・ブラッドピラーアサルト》!!」


赤黒い血が柱となって爆発的に立ち上がり、

セレナの身体を凄まじい勢いで空へと射出した。


セレナは空中で回転しながら姿勢を整え、

血で濡れた長い髪を後ろへかきあげる。

美しい 、若き日のセレナ。


その姿を見たザルグは、

上半身だけの状態でありながら目を見開き、歓喜の声を上げる。


「おお!! あの頃のセレナか!!

懐かしい姿だな……!」


アミバが必死にザルグの身体を支えながら叫ぶ。

「魔王様! 今はそんな場合では――!」


だがザルグは笑っていた。


---


■ 竜の力、再び


セレナは紅い瞳を輝かせ、叫ぶ。


「《竜脈解放・ドラゴンフォース》!!」


筋肉が一気に膨張し、

赤黒いオーラが全身を包む。

若返った肉体に竜の力が宿り、

その姿はまさに“竜の姫”の再来だった。


ザルグは興味深そうに呟く。

「……竜強化……? 俺と同じ……?」


セレナは迷いなく叫ぶ。


「死ね!! ザルグ!!」


--


セレナの手から放たれたのは、

バックスが託した血染めのダーツ。


その名は――

《血穿滅槍・ブラッドピアサー》


赤黒い光を引きながら一直線に飛び、

ザルグとアミバへ向かって突き進む。


アミバが目を見開く。

「魔王様!! 危――」


ズドォォォン!!


ダーツはザルグの胴体とアミバの左腕を吹き飛ばし、

そのまま竜騎兵隊の中心へ突入した。


爆発的な衝撃波が空を裂き、

竜騎兵五百が一瞬で消し飛んだ。


---


地上からその光景を見ていたバックスが叫ぶ。

「……やったか!!」


空中には、

顎から上だけ残ったザルグの頭部が浮かんでいた。


アミバは片腕を失いながらも叫ぶ。

「……魔王様!! 魔王様ぁ!!」


だが――


ザルグの残った顔は、

血を垂らしながらも、不適な笑みを浮かべていた。


その笑みは、

“まだ終わっていない”

と告げているかのようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ