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サンババサバイバル  作者: 夢丸力丸


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5 人心一新・・・メンテ大作戦

結局レーコさん宅の片づけは3日間続き、ゴミ袋は50以上にもなり、本や雑誌もだいぶ処分した。きれいになった部屋に風と光が通リ、文字通り清々しく、清潔で新しく生まれ変わった。

これにより、3人ともそれぞれの意識改革があったようだ。俯瞰的に自分を改めて見直すことができたようで、あきらかに前向きになっている。

ガゼボにて

「え~皆さま、家もすっきりしたことですし、今度は自分の内と外のメンテです。ちょっとまとめてきたので」とプリントアウトを配りながら「ご参考までに見て下さい」

「まずは健康診断。自分の体の今を診て、自覚してください、診断データなどを理解して生活を見直ししましょう。食事や運動など何がどのくらい足りないかをチェックします」

特にヨーコさんは医者から肥満解消を課せられているので頑張ってください」

「はい」

「それにしても、これって何かの授業みたいだけど、生活改善講座とかやってたの?」

「そうですね、介護の時、包括センターの人に頼まれて、片づけでのクリアファイルの使い方とか、身の回りの知恵みたいなことをレクチャーしたことがありまして・・・」

そしてマダムたちのおしゃべりはあちこちに脱線していく。

「そういえば、石山クリニックって行ったことある?あの女医マゾらしくて、患者の薬をどんどん強くするみたいよ」「サドよそれマゾじゃなくて」

「山本クリニックの先生はいい先生だったけどご高齢でもう代替わりされたわね」

「今度3丁目に若い先生が立ち上げた新しい整形外科ができたの知ってる?」

「今回骨折したでしょ。そこの病院にいた人たちなのよ、でも整形外科って楽よね

話聞いて薬出すだけで、危険な手術は紹介状書いて大きな病院に送り出すだけだから、リスクは無いし、何より患者がひっきりなしでしょ。だって年取ったらみんな膝とか腰が痛くなるわけじない、いいとこ見つけたわよね」

「そういえばこないだの仙波さんの救急搬送で思い出したのですが、お互いの健康状態は知らない訳ですから、救急救命士の人に渡す医療メモみたいの作っておいたらどうでしょうか?

これうちの両親が救急搬送された時最初私がパニックちゃったので作ってみたんですが、

例えば、病歴や既往歴、服薬している薬のリストやアレルギーのあるなし、診断データなどのダイジェストにしたメモなんですが・・・」とそれを配る私

「こういうのを皆さんが作って玄関などに置いとけばいざという時便利なのではと思うんです、

またいつどこで救急車に乗るかにもよりますが、私はこれを親のデイサービスの連絡帳にも入れときまし、旅行にも持たせました」

「そうね、喋れる状態じゃないこともあるしね」

「これ人数分作ってくれたの、ありがとう」

(話をすすめようっと)

「それから外見のメンテです、シニアは社会的弱者なので外見でバカにされることが多く、見た目は大事だと思います。ヘアカットやお顔の手入れ、たまにはパックやマッサージをするとか、

身だしなみも大事です。シニアの服は地味な色ばかりですが、派手な方が気持ちも上がるし視認性も上がるので「みっともない」といわれても自分が好きならビタミンカラーを着るべきです。

私もこの間「しまうらにファッションセンター」の企画部に手紙を出したんですよ、デザイナーは結局若い人ばかりでシニアの好みがわからず、年寄りはこのくらいの地味なモノでいいだろうという固定観念を捨ててもっと明るい色の服を作ってくださいってね」

「それでどうなったの?」

「いや未だ意見は反映されてないみたいですが、メーカーも既定路線を変えるってかなりの冒険だからやりたがらないですよ」

(とは言ったが、もしこれがシニアモニターとして集団の意見なら聞く耳をもつかもな、いつかそういうビジネスを作ってみたい!)


「そして家屋のメンテ(リフォーム、草刈り、防犯)も考えて、監視カメラや防犯灯など必要かどうか考えます。ちなみに、ガーデニングは防犯に役立つそうなので、家の周りに花を植えたりするのはいいそうですよ」

「ミコさま大正解ね」

「それからは防犯のひとつとして、表札に本名を書かない、あるいは混ぜて書くのがいいです、

私もやっていますが・・」「というと」

「うちは何人もの名前を書いて、大勢で住んでいると見せかけるのと、通販では違う名前で注文しています。住所と名前が合っていれば着くので、正式書類以外は本名は名乗らないことにしています。そうすれば他の名前でDMや電話が来たらすぐ詐欺だとわかりますし」

「なるほど」

「それから、ファイナンシャルメンテ、家計の見直しや将来設計などは、ファイナンシャルプランナーとかプロに相談してください。でも銀行などに行くとヤバイ場合がありますので気を付けて」

「どうして、銀行ってプロじゃないの?」

「ええ、でもこんなことがありましたから」

そういうと私は過去の両親に起こった詐欺まがいの事象を説明しました


「最近銀行とか信用金庫がリニューアルしてカウンターなくなって、個別ブースになっているとこありませんか?座って対応するスペース」

「そういえばあるわね」

「あれ、詐欺の入り口なんです」

「えっどういうこと」

「死んだ父が、この手口で騙されそうになったんです」

「銀行が騙すの?」

「そうです、父はATMが使えない昭和初期の人でしたから、年金はいつも通帳持ってカウンターで下ろしていたんです。それがリニューアルした個別ブースでお金と通帳を渡すシステムになって、今までカウンターで受け取ってそのまま帰ってきたのが、座らされる。人間って一度座ってしまうとなかなか立ち上がれないんですよね、で通帳を返す時に、ついでにセールストークができるわけです、カウンターより対話時間があるし、そこで将来の不安をあおって月々一万円の積み立てはいかがですかとかなんと勧誘するんです」

「でもよくある光景よね」

「それが違うんです、個別ブースで座らせ、セールスで積み立てを勧める、これが定期なら同じ通帳の後ろの方に記帳されますが積み立てってペライチの紙切れをくれるんです、これも詐欺の手口です。なぜかって言うと、それってお札と同じくらいの領収書みたいなやつで、身内が知らなきゃ、遺品整理で捨てちゃうかもしれないほど紛らわしいのです。しかもしかもですよ、父はその時91歳だったのに、その積立期間が10年だったんですよ」

「満期は101歳か」

「それはあこぎだね」

「でしょ。幸いすぐ気が付いたので、その足で窓口言って解約しましたけどね」

「そういえばゆうちょも勧誘で問題あったよね」

「老人は情報から遠いので騙されやすいんです。時に銀行や信用金庫なんてお堅いと思われているから詐欺なんかしないだろうってね」


さて数日後、馬場さんと仙波さんが度肝を抜くスタイルで美容院から戻って来た。

なんと馬場さんはオリーブアッシュに、仙波さんは髪を短くして赤毛にと大変身していた。

(なんということでしょう)



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