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アムル・エメ・ジェメレンレカ・ジテム・ジタドール・ヴゼムジュビアン・ラフォリアムテージュ・アドレ

 放課後、私はアムルに屋上に呼び出された。

 人のいない屋上。アムルはまだ来ていないのか、私が来た時には誰もいなかった。

 なんとなく真ん中付近に立ち、私は辺りを見回す。

 普段見ない不思議な景色。学校の屋上から眺める私の住む街。不思議な優越感を抱く。

「……カレンさん」

 と、後ろから私に話しかけてくる声。

 振り返らずともわかる。この声は、私の大切な後輩、アムルの声。

 私は返事をせずに、ゆっくりと振り返る。

 そこにいたのは当然アムル。何故か頬を赤く染めながら、ほんの少し俯いている。

「カレンさん……聞いてもらえますか?」

 一歩、一歩。やけに丁寧に歩くアムルが、私にゆっくりと近づいてくる。

 私は何も言わない。じっと、彼女を見つめる。

 私の目の前に立つと、アムルはピタッと立ち止まり、その場で深く俯いた。

 プルプルと震えている。手が落ち着いていない。何も呟いていないが、口が小さく小刻みに動いている。

 そして、意を決したように目をキリッとさせ、顔を上げ私を見つめてきた。

 じっと、私を真面目な顔で見つめてくるアムル。

 ぎゅっと、彼女は私の手を取る。それと同時に、私の胸がドキンドキンと高鳴り始める。

 赤く頬を染め、うるうると目を濡らし、口をキュッと閉じるアムル。

 数秒、数十秒。彼女は私を見つめ続ける。

「カレンさん……」

 私の名前を呟いたアムルは一度俯く。だがすぐに顔を上げ、再び私をじっと見つめてきた。

「好きです……! 私はカレンさんが好きです! 愛してます……!」

 と、小さくも力強い声で、彼女はそう叫んだ。

 私のほおが赤く染まる感覚。真っ赤に染まって熱を帯びる。心臓が、今までにないくらい早く動いている。

「だからその……えっと……その……!」

 しどろもどろになりながら、目を泳がせるアムル。

 私はそんな彼女を見て、とても愛おしく感じて──

「……はわっ!?」

 彼女の頬に、軽くキスをした。

 それと同時に、私の全身が真っ赤になった。熱が、体温が、とんでもなく上がっている。

 なんでこんな大胆なことをしたんだろう。私は何をやっているんだろう。自分を責めながらも、私はアムルの目をしっかりと見つめながら言う。

「返事……これでいいかな……アムルちゃん……」

 必死に振り絞って出す声。必死になって伝える私の思い。

 彼女が私を好きなように、私もアムルのことを──

「……んむっ!?」

 その時、私の目の前にアムルの顔が広がった。

 それと同時に、私の唇に、柔らかく温かいものが触れる。

 ほんの一瞬、けれど永遠にも感じるこの感覚。

「……私も返事しました。カレンさん」

 ぎゅっと力強く手を握りながら、顔を真っ赤にして、俯きがちになって呟くアムル。

「いいん……ですよね? 私たち……付き合うってことで……えへ……えへへ」

 照れくさそうに笑いながら、全身を使って全力でアムルが抱きついてきた。

「カレンさん! 大好きです!」

 ぎゅっと抱きしめられる。背骨が折れそうなほどに抱きしめられる。

 私も、そんな彼女に負けないように、力強く抱き返した。

「これからもよろしくお願いしますね……カレンさん……」

 アムルが耳元でそう囁く。耳がこそばゆい。

「……うん、アムルちゃん」

 お返しと言わんばかりに、私も彼女の耳元でそう囁いた。

 大好きな彼女を、これからもっと好きになっていく彼女を、愛していると伝えるように、思いっきり抱きしめながら。

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