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第76話強いババア

誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです

「クソババアがぁ!」

「ババアなんて酷いじゃないか。ガキ」

(なんやこのババア!攻撃と魔法の頻度ヤバすぎやろ!10秒で5回、攻撃と魔法飛んできてるぞ!)

「フン!」

高くジャンプする

「逃がさないよ。チェインロック」

青色の鎖がこちらへ向かってくる

「逃げるつもりはない」

パリン!

【多段ジャンプ】を使用し自分の足の下に透明な板を二枚用意した

「防がれたかい」

(勢いで飛んじゃったけど、どうしよ!)

「短剣、鎧を寄越せ」

「はいよ」

体が少し軽くなる

「おやおや。聖なる光よ!」

ババアが手をあげると、その手のひらに小さな光が生み出された

「フン!」

それを落下してる途中の自分にぶん投げた

(当たったら危ないそうやな)

「よ」

透明な板を出し横へ飛ぶ

「爆発しな!」

後方から爆風が襲う

「クソババアが!」

吹っ飛ばされ、凄い速さで落下はしたが、そこまでダメージはなかった

「火の精霊よ!力を貸したまえ!サラマンダーブレス!」

(落ち着く暇もない!)

「ダッシュ!」

「チェインロック」

「関係ねぇ!」

ガン!

短剣で飛んできた鎖を叩き落とす

「凄いじゃないか」

一瞬のうちに間合いを詰めてきたババアがこちらへ向かって剣を振るう

ガキン!

「足も速いのか!」

「これでも町じゃ、かけっこで一番だったんだよ」

「その町は半壊してるけどな!」

短剣をムチのように使い、拘束の呪いを振り続ける

「当たらないよ」

「分かってるわ!」

避けた所にダッシュを合わせ急激に間合いを詰める

「近くに来すぎだ、恥ずかしいだろ。風よ!」

とてつもない突風が吹く

「そんなそよ風じゃ飛ばない!」

吹き飛ばれそうになりながらも頑張って踏ん張りババアの胸倉を掴む

「!」

「おら!」

ババアの顔面を刺そうとしたその時

ボキ!といい音を立てながら左腕を曲げられたが、曲げられた左腕に力を入れ続け、ババアの胸倉を掴んで離さなかった

ザク!

ババアの頭を狙ったが、腕を犠牲に防がれ、刺さった瞬間に腹を思いっきり蹴られた反動で、ババアの頭に頭突きを叩き込み、ババアが出していた突風により吹っ飛ばされ距離が空いた

「やるじゃないか」

「そっちこそ」

両者痛み分けで終わった

(なんやあのババア)



ババア視点

(なんだこの小僧は、、クソ右腕が呪われてじわじわとダメージが蓄積されてやがる。早めに決着をつけないとな)

バキ!

「・・・」

化け物小僧は、私が曲げた左腕を何の躊躇もなく元の方向へ曲げ、もう左腕が動くようになっていた

「化け物が」

「それを言いたのはこっちだ」

(だが黒い靄が薄くなっている、消耗はしてるみたいだね。これで攻撃の初動が見えるよ)

「飛べ、斬撃」

「!頑丈なる壁よ!」

バリバリ!

咄嗟にバリアを出しなんとか防ぐ

「まだまだだね」

「・・・」

(なんだいあの黒い斬撃は!魔法の斬撃は見たことあるが、呪いの斬撃なんて聞いてことも見たこともないよ!)

「飛べ斬撃」

「水の精霊よ!力を貸したまえ!タイダルウェーブ!」

大きな津波を出現させ、小僧に向かって放つ

「全ての水を吸い込め」

小僧がそう言うと、黒い斬撃が津波を吸収しながら、水を追い始めた

「自動追尾あるんだ。もっと飛べ斬撃よ」

(滅茶苦茶じゃないか!吸収するならまだしも、追いかけて吸収するなんて!)

化け物の小僧に届く前に津波は枯れてしまった

「・・やるじゃないか」

「それはどうも。呪いの短剣よ」

(何かの詠唱を始めた!)

「ライ!」

右手を小僧に向け雷を放つ

ビッシャン!

「奴のMP回復力を奪え、無理なら魔力を奪え」

雷が着撃してもなお言い続け、私のMP回復力を奪った

「グオオ!」

「奪えたな。これで長期戦は絶望的になり、ぽんぽん魔法を撃てなくなったね」

(MPが、明らかに回復が遅い、体中のMPが無くなったら私の負けだな。MP消費を抑える為にあの化け物に近づかないといけないなんて)

「接近戦はやる気ないぞ」

「引きずり込んでやるよ。化け物のガキ」

「頑張りたまえ」

勝つ。自分が育った大事な町を少しでも守る為にと、決意を固め化け物に向かって走って行った


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