第73話ギルドメンバー
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「おはよう」
「どこに行きますか!」
ログインしてそうそう杏夏に詰め寄られる
「落ち着け」
セレスの頭を軽くしばく
「いったぁ!」
杏夏は頭を押さえしゃがみ込む
「・・痛がりすぎじゃない?」
「痛みには弱いんです、、」
「スキルの効果?それとも素?」
杏夏はゆっくり立ち上がりながら話出す
「素です。リアルの方の肉体も痛みに物凄く弱くて、ゲーム内でもそれが引き継がれてて」
「そうなのか、、逆らったら殴ればいいのか」
「可哀そうとかではないんですか!?」
杏夏が大きな声を出し抗議する
「それ言うなら生まれた時から、持病と複数の病気に侵されて死にかけづづけた自分の方が可哀想だろ」
「やめてくださいよ。急に重い話出してくるの」
「重いか?」
「マスターもうログインしてたんですか」
ステラがログインしてきた
「さっきまでネット見てたんですけど、相当マズイですね」
「そうなの?」
「そうですね。雫さん倒したじゃないですかブライトって言う雷使い」
(あの強かった奴か)
杏夏が頭を擦りながら話を進める
「そのブライトが準開拓者、準ランカーだったらしくて」
「?準ランカーは分かるが準開拓者ってなんだ」
ステラが説明を始める
「このゲームは相当広いらしくて、全貌がまだまだ分かってないらしくて、それを解明していく人たちのことを開拓者って呼んでるそうなんですよ」
(なんで準って付いてるんや?開拓者だけでいいと思うんだが)
「準開拓者って言うのは、普通の開拓者とは違って開拓者が通った後を、詳しく調べてる人達の呼び名ですね」
「で、そのブライトを倒したのは何が問題なんだ?」
「まあ言ってしまえば初心者が準ランカー倒したぞって、話題になってまして」
「それによってヤバい輩や強い人や元ギルドメンバーが来そうですねって話ですね」
(あいつらが寄ってくるのか―)
「露骨の嫌そうですね」
「あいつら癖強いやん」
「その元ギルメン今のギルドに入れるのはダメなんですか?」
「・・・・・」
「滅茶苦茶嫌そうですね」
(あいつら入れるのはうーん)
「この際説明しとくけど自分が元々やってゲームのギルドメンバーは癖が相当凄くて」
「顔が物語ってますよね」
「まず自分と前任のギルドマスターしかいなかったギルドでギルマスがやめるって言って、自分がギルド運営することになったのよ。まず」
「はぁ」
「で紆余曲折あってギルドメンバーが10人入ってきたのよ。そいつらがもうヤバくて」
「ヤバかったですね」
「・・あなたも入ってますよね?」
「話を続けると、そのゲームのギルドメンバーは30人が上限やったんやけど、さっき言った10人以外の入れ替わりが激しくて」
「そうでしたねぇ~」
ステラは懐かしそうに、杏夏は話半分に聞いていて、ヤドは頭の上でのんびりしていて、セレスは寝てる
「その理由が10人の言動、行動、趣味趣向がヤバすぎて一緒にいた人たちが全員耐えれなくて抜けて行った」
「具体例とかは」
「まあ。まず恫喝だよね」
「あの人ですね」
「次にPK」
「私も含めてほぼ全員でしたね」
「後はネカマと市場買い占め、詐欺に盗みに嫌がらせ等々を、毎日やってる奴らが大半で」
「犯罪者集団じゃないですか」
半分呆れながら答える杏夏
「で、そいつらは何故か自分のことは慕ってくれてたからまあ、寄ってくるよね」
「分かってましたけど雫さんも犯罪者だったんですね」
「自分特にそのゲームで罪は起こしてないぞ。逆に善なる行動してて男聖女って呼ばれてたぞ」
「・・知ってますわそのゲーム」
目を手で覆いながらそう答える杏夏
「そろそろ移動するか。話しすぎて疲れてきたわ」
「・・そうですね」
凄くショックを受けている杏夏を連れて移動を始めた




