第195話飯
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「!!!」
雫さんは何かを閃いた表情で、空へと飛んで行った
「急に笑わなくなったと思ったら、どっか行ったな」
「なんか閃いたんですかね」
「ゆっくり考えたいのかね」
「ノロさん、幽霊みたいになれるんですね」
杏夏は笑いすぎて痛いお腹を擦りながら、ゆっくりと立ち上がる
「主には好まれてないがな。というか我を置いて空へ飛んだし」
「・・・なんかミラさんいますね。呼んだんでしょうか」
「これはなんの料理だ?」
ノロさんの興味は料理に移ったようだ
「手羽先です」
「くれ、一個?」
「手羽先って一個が単位でしたっけ?」
「1本だぞ」
ノロさんは、10本ある手羽先の一本をぺろりと食べる
「それはなんだ?」
「火焔の炎飯だ。マスターの短剣だからな、一口だけやろう」
火焔さんのご飯は、何故か燃え盛っている。理由は分からない。魔力以外の何かで燃えている
「美味しいな、火の魔力も溜まるし」
「そうだろう、そうだろう」
「その料理はなんだ?」
「あげませんよ」
ナメはあげることを拒否する
「その料理はなんだ?」
「・・・さっき拾った虫を焼いただけの料理です」
「そうか。食べ物がないのか?」
「まあ、私だけ食べ物貰えなかったですね」
「可哀そうに」
「呪いに憐れまれてます?」
周りに同意を求めるが、無視されている
「ナメさんなんでそんなに嫌われてるんですか?」
「嫌われてはないです。さっきミスって罠置いちゃって怒られてるだけです」
「そうなんですか?」
「そうだ。こいつの置く罠一切見えないから、後ろ通ってた全員引っかかって怒られてる」
ミスターギルがそう言う
「主が降りてきたな」
ドン!!
「素材集めと実験してくる」
「了解です」
一瞬心臓の鼓動が聞こえたと思うと、猛スピードでどこかへ飛んで行った
「絶対何かしらの問題、破壊行為しますよね」
「気分によるんじゃない?マスター気分屋だからね」
「ただいま」
「あらセレスちゃん、お帰りですか」
どこかへ行っていたセレスが帰ってきた
「グオ」
「ミラちゃんも降りてきたんですか。ご飯ですか?」
「グオグオガオ」
「場所が分からないですか?」
「グオ」
「新しい所なので、慎重に散策してくればいいですよ」
「グオ―」
ミラはまた空へと帰って行った
「ヤドちゃん言葉分かるんですね」
「一切分かりませんよ?なんとなーくで喋ってます」
ドン!ドン!ドン!ドン!
森中に銃声が響く
「音が重いですね」
「ゲームの銃声みたいだな」
ドン!!プッギャアア!!
「なんか追われてるな」
「というか近づいて来てません?」
木々が折れる音が近づいてくる