第194話真魔鉄
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「おきろー」
「え!?は!?」
胸倉を掴み、ブンブンと揺らすとすぐ目を覚ました
「おはよう」
「あ、、」
自分の状況をすぐ理解し、絶望しているようだ
「質問に答えたら、生きて返してあげるよ」
「答えます、答えます」
人食い種は、別のことに恐怖しているようだ。目がずーーと何かを探している
「このアミュレットについて教えてくれ」
「・・・それは私たちが大昔に持っていたアミュレットで、最近取り返したんですが、呪われていたので浄化していました」
「ふむ、このアミュレットを持っていると血を求めるのか?」
「呪いで常時血が消費されると聞きました。それで生きる為に血を求めてるんじゃないかと」
(ノロが解読出来てない奴があるな)
質問が無くなった為、人食い種を解放する
「村襲われてるけど、頑張って生きろよ」
「え?」
「じゃあな」
「ちょ、ちょっとまってくれ!」
離れようとした手を引っ張られる
「何故村が襲われてる!」
「質問には対価が必要だぞ」
「えっとこれあげるから!教えて!」
焦りからか素が出ている人食いから、ナイフを貰う
「なんだこのナイフ?」
「すーっごく硬いナイフ」
「帰るぞ」
「待って待って!!真魔鉄が使われてるナイフだからさ!」
「知らんわ、そんな鉱石」
振りほどき、さっさと離れようとした時
「真魔鉄?」
杏夏が口を開いた
「あれをこんなに加工している?」
「どうした?」
「雫さん、この人思ったより重要な情報持ってます」
「・・・この鉱石加工しにくいの?」
「しにくいです。セレスちゃんが持ってる鉄塊とかは真魔鉄ですね。表面削るぐらいしか加工が出来なくてあんな無骨な剣ですけど」
「ふーむ」
「加工の仕方教えますから!なんで村が襲われてるんですか?!」
焦りからか、どんどんと声が大きくなっている
「加工の仕方は教えて無くていい、教えられる情報見合ってないからな」
「まあそうです、、ね」
「お前の村が襲われてる理由は分からん。だけど秘宝を狙っていたことは分かる」
「うん?でも秘宝はあなたが持ってますよね」
「襲ってきた奴と戦ってる時に、無理やり奪ってきた」
人食いは頭がショートし、動かなくなってしまった
「こいつも連れて行くか。大樹」
「フィアさんはどうしましょう?」
「歩かせろ」
「じゃあ、フィアさん降りて下さい」
ゆっくりと降ろされるフィア
「ク、主」
「持たんぞ」
「そこを頼むよぉ」
「ヤドに頼めヤドに、寄生されて虫生み出して貰え」
「・・・」
「寄生しますか?」
ヌルっと近くによってくるヤド
「いいや、、怖い」
「最近痛みを感じない液体を出せる様になりましたから、痛くないですよ」
「・・・じゃあ」
「痛い痛い痛い!!」
「もう終わりましたよ」
「ハハハハ!!注射刺された子供みたいに痛がってる!」
フィアが痛がる姿がツボに入り、地面を叩きながら大笑いする
「痛み無いって言ったじゃないか!!」
「軽減する奴なので、主様笑いすぎですよ」
「マスターがこの状態に入ったら、戻るまで時間かかるので、今のうちにご飯でも食べておきますか」
「ククク」
「副マスもツボに入ってるんですか」
杏夏も地面に倒れ込み、笑っている