第190話新大陸までの道
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「・・・」
最後に部屋に入ってきた、セレスが死の子供を見て
絶句している
「セレスはこっち来い」
近くの椅子にセレスを座らせる
「え?誰の子供?」
「死の神様」
「・・・」
「育てて頼まれたから、育てる。全員でな」
「ふー、その子は普通の人間と何が違うんですか?」
事務のミスターギルが質問を飛ばしてくる
「不死身としか聞いてないぞ。ジャンルの違う不死身」
「ふむ」
「・・・」
死の子供がギルに対して指を指す
「な、なんでしょうか?」
「ありゅらりゅら」
「お前言葉喋れてないぞ」
「ありゅ?」
(言葉刷り込んだって言ってたが、刷り込んだ、だけで喋れるようにはしてないのか)
「お前言葉喋れてないぞ」
「声真似か?」
「声真似か?」
自分が言った言葉を繰り返し、発する死の子供
「まあいつか覚えてるだろ。あ、そうだ。セレス手を出せ」
「・・・・」
嫌そうな顔をしながらもセレスが手を出す
「はい」
死の子供の手をセレスの手に置くと
「・・・なんかビリビリする。若干痛い」
「なんで俺効かないんだろうな」
死の子供の手をニギニギする
「まあいいや、神の壁に行くぞ」
「船の準備は出来てますよ」
「そうか。説明もしたし、行くか」
「ちゃんと捕まっておけよ」
「ありゅりゅ」
船の速度が遅いと言う理由で、【水晶の心臓】を発動し、海上を飛んでいる
「神の壁だ」
「ありゅー」
「次は突破出来たな」
神の壁を通るが、ワープされない
神の許可が出ている
「大陸も見えて来たな。スピードをあげるぞ」
「スピードをあげるぞ」
「そうだ。スピードをあげるぞ」
鼓動を速め、スピードを一段階速める
船内視点
「あの速度大丈夫か?子供潰れない?」
「この人数で行けますかね」
「分からん。だがマスターが行くと言ってるからな」
「アバ!降りろ!しばくぞ!」
「この船遅い!」
「素材足りない、時間無いの両方だからな。沈んでないだけマシだな」
ギルド組下層は、混沌を極めていた
「セレスちゃんって水面走れないですか?」
「頑張れば」
「我は刻印使えば余裕だな。海渡るのは流石に無理だが」
「海渡るだけなら、ミラちゃんに乗るのが一番早そうですね」
「ミラは主以外乗せるの、嫌いだからな。主のお願いなら乗せるが」
使い魔組は静かに喋っている
「まだ手が痛いな」
「もう一度言いますよ。拠点を置ける場所を見つけて来て下さいよ」
「何度も言うな。分かってる」
「何個か候補を見つけて。後はマスターが気に入った所ですかね」
「敵の強さも調べないとダメだな」
「雫さん早いですね。もう着いてるみたいですよ」
ギルド組上層は重要そうな話をしている