第187話聖神
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「いやーあいつ強いな。まさか引きちぎられて捕まるなんて」
「そうですね。用はなんですか?」
「?ないよ」
「・・・暇つぶしですか?」
「イエス」
その言葉を聞き、杏夏は少しの間何かを考える
「雫さん、大陸を移動しませんか?」
「大陸?」
どっかの教会
(ここは、どこだ?)
どこかのベットで目を覚ます
「いった、、目が熱い」
体にズキズキと痛みが走り、左目に熱がこもっている
「ここは、」
痛みに耐えながら、ベットから立ち上がる
「・・・鏡」
近くに合った鏡を覗く
「なんだよ、この目」
勇者の目は、どす黒い呪いの様な黒と、暖かで綺麗で神聖な白が、目の中で動いていた
「なんだよこれは、なんなんだ!」
混乱し、声が大きくなる
「奴のせいか?だったら白はなんだ?なんなんだ!?」
混乱がどんどんと大きくなる
「落ち着け落ち着け、、落ち着け」
ゆっくりと冷静さを取り戻す
「ふぅーー」
ガチャっと扉が開く
「!勇者様が起きました!!」
侍女の子が驚きながら、走り去っていく
数分後
「神様?」
「そうだ。聖神と呼ばれる神だ」
「何故その聖神が?」
「簡単に言おう。我ら神は貴様が戦った天災を恐れている」
「奴を?」
神が奴を恐れている
「今はまだ我らでも勝てるが、我らは奴の手が届くことを恐れている」
「では今奴を倒せば」
「盟約によってそれは禁じられている。盟約によって奴を倒せる様になる時は、我ら神に奴の手が届く時だろう」
頭を回転させる。ゆっくりと呼吸する
「俺はどうやったら強くなれる」
「・・・何度でも奴と戦う心はあるか?」
「俺は勇者だ」
「・・・」
「勇者とは最後まで諦めず、正義を忘れず、優しき心を持っている者だ」
「・・・」
神様は静かに話を聞く
「俺は足掻き続け、強くなり奴を倒す」
「いいだろう。最大限のサポートをしてやろう」
「ありがとう」
「その前に眼帯だ。付けろ」
袖から眼帯を出し、渡される
「その目は大きな力を持っている。それと同時にお前の体を蝕んでいる」
「蝕みをマシにする眼帯ですか」
「そうだ。お前が強くなれば、目の力にも耐えれるだろう」
眼帯を付け、外へと出る
「強くさせると言ったが、先に復興を手伝って貰うぞ」
「任せて下さい。これは俺が奴を止めれなかった責任です」
「責任を背負いすぎるなよ」
「分かっています」
同時刻 場所海上
「あった!神の壁!」
「あれを突破するのか!」
神の壁、それはある神の命令により作られた不可思議な壁
「他のルートは無いのか!」
「ある!だけどこっちの方が面白そうだ!」
神の壁を突破しようとする