第182話天災 龍桜雫
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「・・・」
バチバチバチ!!
奴が剣を振るう度に電気が雨に伝達する
「エンチャント、衝撃」
剣に衝撃を増加させるバフをかける
「吹き飛べ」
ガキィィン!
「種族狩り」
衝撃ごと上へといなされ、その後型の流れを沿った動きで俺の胴体を斬った
「クゥ!衝撃結界!」
当たれば吹き飛ぶ結界を展開する
「影の衣」
「!」
結界をすり抜ける
「スマッシュ」
「ぐえ!」
奴の左拳が腹にめり込む
「種族狩り」
「衝撃放出!」
ドン!!
360度、全ての方向に衝撃波を放出する
奴は衝撃で何度も転がりながら、地面に伏せている
「傷が治っていない?」
奴の鎧はボロボロになり、顔の半分は見えている。そして頬にある切り傷が治っていない
「・・・」
「居合の構え?片手剣で?」
「大将軍のリンゴ」
リンゴが出現する
「神の雷、祈りの結晶、タイダルライトニング、聖の天啓」
魔方陣に魔法をストックする
「発動」
発動させると同時に、高度を上昇させる
「鼓動しろ」
ダウンバーストを突破したスキルを使用し、飛ぶ
俺の方へと
「な!」
「最高高度へ」
ドン!
左拳が腹に命中し、怯んでしまう
どんどんと高度が上がる
「離せ!神の雷!」
自分も食らうが魔法を放つ
「サイドアーム武装装着」
背から生えた機械腕が、盾を持ち全て防がれる
だが盾も砕かれる
「衝撃放出!」
「!」
奴を体から引きはがす。高度は街が虫程度に見えるほど高い
「落ちろ!」
奴はそのまま横方向へと飛び続けている
「短剣」
黒短剣が長剣ほど長くなり、先端だけが不自然に曲がる
「はぁ!!」
奴は黒短剣を後ろへ投げ、その場に留まらせる
そしてそこに自分がぶつかった
ガリガリ!!
「スマッシュ」
制御出来ない移動スキルを無理やり、体を傷つけてまで制御した
「イカれてるだろ!電気放出!」
「モンスター」
ゴキ!
顔面を殴られ、骨が折れる音が聞こえる
「なんなんだよ!お前は!」
「てんさいだ」
腰は入ってない、本気の一撃を顔面に直撃する
「くぁ」
落下している感覚だけが残っている
体はピクリとも動かない
「まけ、か」
最後は背中に強い衝撃が走った
龍桜視点
「はぁーー」
ゆっくりと呼吸しながら、落下する
「・・・」
記憶がどんどんと消えていく
「なんで戦っていたんだ?何故あんなにスキルを持っていたんだ?」
自問自答を繰り返す
「何も思い出せん。混乱してきた。頭痛い」
無意識に水晶の心臓を発動し、落下ダメージを回避する
「ああ、思い出せん。ログアウトしてから考えよう」
この世界からログアウトした
この日世界から色々な国が暴動、合併、吸収され九割の国が消え
モンスターの暴走、虫達の襲撃などの混乱で、7割の人種、種族が消える
そしてある男の異名が変わった
救済の勇者スペール・アウロ・ヒロトの異名が、神の勇者ヒロトに変わった
そしてあることが原因で災害生物の上が作られた
天災生物、その項目にはたった一匹しか載っていない
天災、龍桜雫。その一匹しか載っていない