第179話ひーろー
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「祈りを」
教皇は両手で祈りを捧げる
「貫通しろ!」
物理的な槍を作り出し、雷の魔法を纏わせ、教皇へと放つ
「祈祷を」
ピシュン!!
バリアが強化され、槍が消え去った
「破壊破壊破壊!!破壊しろ!」
何百本物、魔法の槍、斧、矢と色々な種類の武器を生み出し続ける
「ハハハハハ!!全てを壊す!」
「・・・」
杏夏が生み出した、巨大な、とてつもなく巨大な剣に、教皇は絶句する
「死ね」
生み出した剣全てを、教皇へ向かって放つ
「祈祷を!」
生み出した武器達がバリアにぶつかる音だけが響く
「硬った!劣化神のせいか!」
明らかに耐えれない攻撃の数々を、全てたった一枚のバリアが耐えている
「この力は?」
「大丈夫ですか!」
「グギャ―!」
悪寒がする
「ワイバーン?」
直感が警告を出し続ける
「・・・狂乱の魔導士、杏夏ネフルだな」
笑みを浮かべる
「ハハハ!まさかこんな所で会えるとは、、」
それは龍桜を目の敵にし、もっとも龍桜雫を追い詰め、勝ちかけた男
「断罪する」
いつぞやに逃げ出したワイバーンと共にスペール・アウロ・ヒロト、勇者が杏夏の前に立っている
「お前を倒す」
ビッシャン!!
「無詠唱!攻撃までが早いねぇ!」
魔力による空間の歪みで、雷が曲がり当たらなかったが、脅威は感じた杏夏
「触れるな私に!」
強化バリアを自身の周りに展開する
「魔法対決でもするか!」
「創生魔法、分類獄、収監」
「なんだその魔法!」
杏夏の周りに人一人が入れそうな鉄箱?が出現し、引き込まれそうになる
「思ったより引っ張りが強い!」
口ではそんなことを言っているが、ピクリとも鉄箱の方へ引っ張られていない
「創生魔法、分類天、大空へと」
「除外魔法、拒否」
「ディスペル!」
「なーんか足りないですね。勇者様」
何かが致命的に足りない勇者をいなしていると、存在を忘れていた教皇が逃げ出そうとしていた
「逃げるな、教皇」
教皇に目をやったその一瞬、スキル【絶対的危機感】が発動した
「!」
「俺の勝ちだ」
勇者に目をやった瞬間、目の前に勇者がおり、剣が振り下ろされていた
「あ」
死ぬと思ったその瞬間
メッキィ!!
「!!!」
勇者が蹴り飛ばされる
「離れておけ、杏夏」
「龍桜、雫!!」
「勇者がそんな声出すなよ。正義の味方だろ。復讐心に囚われるな」
急いで魔力を抑え、その場から離れる
「副マス大丈夫ですか?」
「・・・・」
「大丈夫じゃなさそうですね」
顔を熱い
「来いよ!勇者!この街にはまだ人がいーーぱい!いるぞ!」
その声が最後に聞こえた