第178話本来の力
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「大体は首都に逃げたが、間に合わなかったな」
死体の山を踏みあるきながら、進んで行く
「タッタララー」
(蘇りも警戒するなら)
「融合解除」
「おふ」
落下しかけたヤドが体勢を立て直す
「・・・死体の処理ですか?」
「若干違う、蘇る可能性がある死体の処理だ」
「・・・・ああ、了解しましたわ」
「虫の数が若干減ってるが気にしないでくれ」
死体の周りにヤドを置き、その後
「フィア来い」
フィアを呼び出す
「なんだね。主、我は今テレビを見て楽しんでたんだが」
「周りを見ろ。死体だらけだぞ」
「早くそのことを言ってくれ!」
死体を漁ろうとしたフィアの首根っこを掴み止め、ヤドと同じ説明をする
「ほうほう」
「だからヤドと一緒に協力しとけよ」
「ああ、任せておけ」
ブオーン
「頼むぞ」
その場をヤドとフィアに任せ、謎の音を発している杏夏の元へと急ぐ
「うらら―」
「近づくな!」
「魔力濃度が高すぎる!」
「何故天使様は我らを襲う、、」
(なんか杏夏の周り、空間歪んでね?)
危なそうだなと思いながらも、杏夏に近づく
(一応透明になっておくか)
マントを装備し、効果を発動する
「邪魔だな。この門」
杏夏が手を払うと
「?」
城門が音もなく消し飛んだ
(やっば)
杏夏は街の中へと入って行く
「待て止まれ」
鎖を飛ばし、杏夏を止めようとするが
バキゴリゴリ!!
「マジかよ。鎖壊れたんだが」
「マスター、これ近づけません。体が砕け散ります」
杏夏と一緒に進んでいた、ステラがギブアップする
「タチ悪いテンションの上がり方するな」
「マスターも一緒ですよ」
「短剣、本気を出すぞ。モンスター大将軍のリンゴ」
霧鎧、キューブ鎧、【モンスター】を発動させ、ガッチガチに固め杏夏へと近づく
「ナナナーラララ―」
(気分がいい、邪魔者がいない。頭が透き通る)
気分よく鼻歌を歌いながら、進み続ける
「堕ちた天使よ」
「堕ちてないよ」
(教皇かな?)
「話はしないよ。消えてくれ」
手を振るう
パリパリパリーン!!
「バリアですか。いつまで持ちますかね」
「この結界は神を信仰がある限り破られません」
「なんの神を信仰してましたっけ?」
「・・・教えて差し上げましょう。我らが神を」
「魔法の神だっけ?」
「我らの神は聖神、フィル様だ」
「ああ!思い出した!命の神の劣化神か!」
頭の中でモヤモヤしていた気持ちが消え去った
「貴様、、我らが神を侮辱するとは」
「事実だろ。本人もそう思ってるよ」
「貴様!」
教皇は明らかに怒っている。顔が赤い
「かかってこいよ。劣化神を信仰している者よ」
「神の裁きを与えてやる!」
劣化神を信仰している教皇との戦いが始まった