第167話テンションマックス
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「本当に数が多い!詠唱しますよ!」
「分かりました!」
雑兵が集まり、杏夏を守る
「空のよりも高い、闇に包まれた世界、そこにある星を、落とす」
空にバカでかい魔方陣が出現する
「・・・」
そこに魔方陣の許容量を超えた魔力を注ぎ込む
「だ、大丈夫ですか?」
「落ちるぞ、衝撃に備えろ」
巨大な隕石が魔方陣から出現する
衝撃と衝突音が響く
「飛ばされるなよ」
「はい!」
隕石が落下し終わる
「被害は?」
「被害軽微!敵側の被害は確認中です!」
「敵側の被害は甚大ですよ」
ヤドが虫たちで確認した情報を伝える
「もう一発撃つぞ!」
「はい!」
詠唱をし、もう一発隕石を落とす
「衝撃に備えろ!」
「あらら」
衝撃による風圧でヤドがどこかへ吹き飛ばされる
「ヤド様が飛ばされましたけど!」
「あの人強いんで大丈夫です。もう戦線が復興され始めてる!」
ほぼ更地にしたはずの最前線に、防壁が建設され始めている
「再演しよう」
「再演だ!再演だ!再演だ!」
悪寒が体を駆け巡る
「・・・」
隕石がもう一度落ちてくる
「退いておけ」
「はい」
聞き覚えのある声だが、恐怖を感じる
「ノーダメ―ジの心得、大将軍のリンゴ、剣舞、これだけでいいか」
「・・・」
心臓の鼓動が早まる、彼は怒っているのだろうか
「なんかテンションがすっごいは、今日飲んだ薬でパキってるのかな。ハハハ」
「雫さん」
「・・・?すまん、なんて言ってるか聞き取れない。頭の中で色んな人物が喋ってるから聞こえない」
「そうですか」
目は正常だが雰囲気、言動がいつも以上におかしい
「じゃあ行ってくる。サポートをよろしく」
「はい」
この時雫さんを止めれば良かったと、後程後悔することになる
「飛べ斬撃、奪え短剣」
突如戦場に現れた男は、黒い斬撃で兵を蹂躙した
「防衛隊長!」
「これ以上好きにはさせません!」
大きな盾を持った大男が立ちふさがる
「ハハハ、今は気分がいい!」
短剣が大きなハンマー?に変わり、防衛隊長の盾をハンマーで殴った
「グアア!!!」
盾が砕け散り、防衛隊長の両腕がお釈迦になった
「フハハハ!!」
男は悪魔の様に笑いながら、防衛隊長に止めを刺した
「レベルアップ!!どんどん行こう!!!」
悪魔が進行を始めた
この日Shaula Ekrem史上類を見ないことが起きた
エクレム大陸の九割の国が消え、7割の人種、種族が消える
そしてある男の異名が変わることになる