第166話博士
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
厳重なセキュリティを顔パスで通り、博士がいる研究室まで来る
ノックをした後「雫です。入りますよ」と言い、研究室に入室した
「ズズズー、ふはぬめ」
「飲み込んでから喋って下さい」
「う、ウウン!久しぶりだな」
「久しぶりですね」
いつものパジャマに白衣を着ただけの姿の、博士が椅子に座っている
「記憶は無事か?」
「無事だと思いますよ」
「心の仮面は外したか?」
「一回だけ外しましたね。何日か前に」
博士は困り顔になる
「何分外した?」
「覚えてないですね」
「仮面外した日は何時間寝た?」
「半日寝ましたね」
「・・・」
顎に手を当て、何かを思考する博士
「まあ、言っていいか。雫よ、君これから心の仮面外すな」
「理由をどうぞ」
「外した時間によって、君の記憶が完全に消えるから」
「え?・・・初耳なんですが、多少記憶が消えますけど完全に?」
(自分24年生きてて気づかなかったのか)
「マジマジ、時間は30分で全部消えるね。予測だが」
「マジですか~24年生きてて気づかんかった」
「気づいたけど忘れたんじゃない?」
「えぇ~~自分がバカみたいじゃないですか、治るのかな」
「君の両親は治そうと特効薬を作ろうとしているが、この症状?病気?になったのが君が初めてだから相当難しいと思うよ」
「話題を変えましょう。基本的に外しませんし」
話題を変えることを提案する
「Shaula Ekremをやる機械は正常に動いてるか?」
「動いてますよ。熱がこもりやすいぐらいですね」
「それは良かった。これは自慢だが、Shaula EkremのAIの基盤は私が作ったからな」
「ふーん」
あまり興味がないので、興味がない反応をする
「AIの基盤に君の脳のデータを使わせて貰ったから、性格は君に似てる所があるかもね」
「それ初めて聞いたんですけど」
「俺式№1元気にしてるかな」
「特徴的な名前ですね」
近くに置いてあった、コーヒーに砂糖を入れ勝手に飲む
「私Shaula Ekremにログインできないんだよね。運営に近いって理由で」
「そうですか」
「やって無双したいんだけどねぇ、、君は暴れてるか?」
「暴れすぎて世界的指名手配になってるらしいですよ。昨日教えられました」
「そうかい」
静寂の時間が流れ始める
(喋ることがないや、博士も喋ることが無さそうだな。どうしようか)
「喋ることが無いや、でも時間的になぁ、、うーん」
博士が唸っている
「・・・寝ていいですか?」
「・・・ナイスアイディア、仮眠室はあそこの扉だ。2時間後に起こすよ」
「お休みなさいー」
仮眠室へ入り、置いてあったベットで睡眠を取る。その日はそこで終わった