第165話未熟な勇者
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「原種合体魔法」
「ヘッドショット」
ドン!
「ク!」
詠唱をしている途中で新種の銃に撃たれ、詠唱を中断される
「近代武器はやっぱり強いね」
ドン!ドン!ドン!
「ふぅーー装備魔法、天の鎧」
走り銃弾を避けながら、白いの近衛騎士の様な鎧を纏う
「キューブオン」
奴の体から液体が溢れ、固まり、鎧と成る
「原種合体魔法、タイダルライトニング!」
「全てを壊す!!」
奴は地に足を叩き付け、地を叩き割る
「影の衣」
「な!?」
奴は津波をすり抜けこちらへとやってきた
「デストローイ」
腹に拳がめり込む
「グフ」
「短剣」
鎧を貫通し、腕を刺される
「ゴホ!」
「俺の方が強いな」
アッパーカットを顎に食らい、視界が歪む
「やめないか、勇者。お前の職業的にも強さ的にも俺には勝てんぞ」
奴が何かを言っている
「人を守る時、人を助ける時に真価を発揮するタイプだろ。でだ、ここに生きてる住民はいない。つもり人を守る状況、助ける状況にはならない」
「・・・」
「というか、俺この後予定あるんだよね。だからお前に時間をかけてられない」
「逃げるのか」
「・・・ふーむ、、」
奴は考えている、何かを考えている
「一撃で粉砕してやる」
手袋を外し、ガントレット?を装備する
「これかな」
ガントレットをこちらへ向け、ヒモ?を引っ張ると
ブオオオン!!!
「あっつ」
ガントレットの手を入れる所から火が吹き出し、奴の腕は火に焼かれている
「じゃあな」
パコン!!!
「一発、やっぱこの武器欠陥やな。腕がいてぇや」
横たわる勇者を横目にガントレットを外す
(勇者にあまり脅威を感じなかったな。強くなりすぎたかな)
「龍さん無事ですか?」
若干焦げている大樹が歩いてくる
「なんで焦げてるんだ?」
「そこに倒れている勇者の雷を食らいまして、体力の7割が消し飛びました」
「へー、杏夏ってどこ行ったっけ?」
「次の町の偵察に行きましたね。何か伝言でも?」
「用事があるから、結構な時間この世界から消えるって伝えてくれ」
「分かりました」
離れようとした大樹を引き留め、話を続ける
「待て、この街から離れてた方がいいぞ。勇者は気絶してるだけだからな」
「・・・土に還さなくても?」
「まだまだ面白いことが出来そうだからな、生かしておくよ」
「うぐぅ、、」
勇者の意識が戻る
「・・・」シュバシュバ
ジェスチャーで離れると言うことを伝える
「・・・」
指で丸を作り、大樹は足音無く離れる
(・・今なら黒龍も倒せるかね)
そんなことを考えながらログアウトした
プシュー
3時間ぶりに機械から出る
「お兄ちゃん、急いで」
「もう時間か?」
「イエス」
「博士に会いに行こうか」
博士に会いに家を出る