第163話大脱走
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「じゃあヤド、このワイバーンを解析しろ。そして同じ性能の奴を作ってくれ」
「・・・主様、このワイバーンまだ生きてますが」
ヤドが不思議そうに聞いてくる
「え?・・・生きてるなぁ、、」
ワイバーンの背に耳を当てると、確かに心臓の音が聞こえる
「エリクシール」
倉庫からエリクサーを取り出し、ボタボタとエリクサーを浴びせる
「グオ?」
「動くな、お前は捕えられた」
動こうとしていた、ワイバーンが止まる
「お前やっぱ賢いな」
突如体が光を出し、ワイバーンが人間へと変わる
「動くな」
ワイバーンが人間へと変わった混乱に、乗じて逃げようとしたのか分からないが、一切動揺せずに背中を足で踏みつけた
「・・・杏夏、こいつはプレイヤーか?」
ひとつ疑問が生じる
「ウウン!右腕をあげろ」
右腕が上がる
「NPCですね。プレイヤーじゃないです」
「そうか。ふーむ、、悩ましいな」
(ヤドに喰わせるには勿体ない、セレスに喰わせるのもなぁ、、仲間にしたいが絶対無理だからな)
「原種の炎が体に纏う」
「あ?」
人に変わったワイバーン、ミロから火が放出される
「無駄だ」
足に力を入れ、逃がさない
「原種の雷は神をも穿つ」
ビッシャン!!
「雷が上から来るのは知ってるぞ」
吸収盾を上に持ち上げ、ガードする
体に何か暖かいものが通る
「火力を上げる」
「ダッシュ」
(クッソ、靴変えるの忘れてた!鉄ブーツならまだ行けた!)
軍服ぽい衣装と若干合わないと言うことで、外していた鉄ブーツ、後悔先に立たずを噛みしめる
「逃げるな!」
他のギルド員からの攻撃すらも、華麗に避け続け空へと飛び立つ、ワイバーンの姿で
「対物ライフル装填」
そこら辺に置いていた木の箱を支えに、ワイバーンを狙う
「ふぅー」
落ち着き、よく狙い、撃つ
ドン!!!
「クッソ翼か」
片方の翼に命中したが、飛行を続けている
「もう放置でいい、あいつの執念勝ちだ」
「あのワイバーン凄いですね」
「敬意を示そう。じゃああいつらの拠点に行くぞ」
「場所は全て把握してます」
ステラに道案内を頼み、ミラに乗った
「わ、ワイバーンですぅ!!」
「気を付けろ」
「うわ!・・・人?」
「ゆ、勇者様、大丈夫でしょうか、、」
「連れて行こう。治してあげないと」