第156話戦闘!狂乱の大魔導士杏夏ネフル
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「最初から本気で行く。暴食姫の餓鬼」
「そうですか。マジックアイテム展開」
杏夏の周りに浮遊物が何個か浮く
「セレスちゃんは強いですからね。装備もガチで行きますよ」
魔法使いがよく被っている白の帽子に、白のローブに大きい杖と小さいワンドを装備した
「あの装備はなんですか?初めて見ます」
「わたくしも初めて見ますね、杏夏様のガチ装備でしょうか?」
杏夏は大きな杖を魔法で浮かせ、手には小さなワンドを持っている
「天使の輪っかは要らないのか?」
「あれやると疲れるので、初動には出しませんよ」
「そうか。じゃあ死ね」
斬撃が飛ぶ
「おおと!先に攻撃したのはセレスだ!」
「余裕でバリアに防がれましたが、少しは耐久値が削れたでしょう」
「銀の狼が吠える」
狼の鳴き声が響き、杏夏に何かのバフが掛かる
「ウォーン!!」
セレスも共鳴し鳴き声をあげる
「セレスちゃんもバフを掛けましたね」
「羽を千切れ、地を這え、俺たちと同じ土俵に立て」
「面倒な制約ですね」
「これは知っています。両者共空中に浮けなくなる。スキルですよね」
「そうですね。セレスちゃんは地上戦が大の得意ですから、一方杏夏様は空中戦で負けたことがないと聞いたので、このスキルは杏夏様にとっては致命的でしょうね」
ジリジリと二人の距離が縮まって行く
「ダッシュ」
「ブリンク」
セレスが距離を縮めようと【ダッシュ】を使った瞬間、同時のタイミングで【ブリンク】と言う移動スキルを使用し、距離が開いた
「パン」
「!」
杏夏が何かを呟いた瞬間、セレスは防御態勢に入ったが、何も飛んで来なかった
「距離がまた開いた」
杏夏の後ろに魔方陣が大量に出現する
「魔方陣が現れた!」
「自分が巻き込まれないように、相当距離取った後に使いましたね。いつもは空中で使っている魔法ですが、地上ではどうなるんでしょうか?」
「頑健。死の神よ!加護を与えよ!」
セレスの体を黒い靄が保護する
「雫さんの鎧ぐらいなら消し飛ばせますよ」
そこからは一瞬だった
「魔剣の女神ライトよ。我に最高の魔剣を」
剣が出現し、魔法が放たれたと同時にその剣を振るうと
「こ、これは何が起きたんでしょうか?」
「わたくしの複眼では魔法が混ざり合って、それにセレスちゃんも巻き込まれて、、全て消えましたね」
「しょ、勝者は!副マスター杏夏!」
動揺しながらも、勝者の宣言をするレオン
「え?何が起きたの?」「分からん。なんも見えなかった」「副マス強すぎない?」
観客席からも動揺の声が聞こえてくる
「クッソまた負けた」
試合が終わり。蘇ったセレスが悔しそうな声をあげる
「セレスちゃん、あれに勝てると思ってたんですね」
「いや行けた。距離詰めたらあの魔法陣連打は出来ないし、魔剣は魔法がないと何も出来ん奴だったから、魔方陣連打させなければぁ!」
頭を抱え、悔しそうな声をあげる
「・・・後悔の仕方がマスターとそっくりだな」
横で見ていた村田が少し驚いている
「次はだれとだれの試合を」
ウウーーー!!!!
警報が鳴り響く
「攻め込んで来てますね」
「杏夏!今日こそお前のギルドを無くす!」
悪役声の男がワイバーンに乗って突撃してくる