第139話空蜘蛛
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
毒液が何十個も飛んでくる
「どこに飛んでくるか分かる」
短剣で全て斬り落とす
(液体なのに、切ったら消えるんだな)
「飛べ斬撃」
いつもの数十倍の速度で斬撃が飛んで行く
「シュル」
蜘蛛は斬撃に糸を纏わせ、上方向へと方向を変えた
「回復薬想像」
左手に何かの液体が入った瓶を出現させる
「コクコク」
その液体を一気飲みする
「ドーピングは終わった。行くぞ」
意識を短剣に集中させる
キュイーンっと音が出始める
「まだまだ溜めれるぞー」
「・・・・」
意識を短剣に墜とす
(眠くなってきた、敵は何で動かない?警戒してる?まだ溜めれるのか?分からん)
「溜まった」
キュイン!!
「シュル―!!」
「いい反射神経だ」
「自分でもあっぱれだと思う」
短剣の声と同時に放った斬撃は、蜘蛛の体に食い込みゴリゴリと体を削り取っている
「プギャー!!」
「もう一発撃つか、ギリ生きそう」
少しの間力を溜め、もう一度斬撃を放つ
「楽に勝てそうだな」
「そうだな、だけど一応警戒だけはしとくぞ」
「主よ。死体は貰っていいか?」
「蜘蛛の死体は別にいいぞ」
「じゃあさっさと殺して死体を愛でよう。闇の刻印、、吸」
寄生花が生えた時の人間の様に、蜘蛛は何かに吸収され続けている
「・・・死んだか」
パラパラ
「死体が!!」
「秘冥!」
「な、なんですか?」
「杏夏!セレス!さっさとこっちに来い!」
適当に名前を呼ぶ
「いつから気づいてたんですか?」
目の前で透明化を解除した杏夏
「適当に呼んだ。お前の性格上絶対についてきてると思ったからな」
「・・・」
杏夏はやっちまったなぁっと言う表情だ
「じゃあ秘冥を拠点に連れ帰ってくれ」
「仲間ですか?」
「そうだ。といかお前一人か?」
「セレスちゃんと一緒に来てますが、何故かセレスちゃん寝ちゃって」
「セレス―!飯だぞー」
少し時間が経つと茂みから
「ご飯?」
セレスが這いずって出てきた
「おはよう。えーと、、左腕でいいか、いやモンスターの時間が勿体ないな」
「躊躇なく左腕切り落とすつもりでしたね」
「・・そうだ!フィアも連れて帰ってくれ、杏夏」
「秘冥さんとネクロフィアちゃんですね」
「ミラとセレスは連れて行くから、自分一人で帰って仕事しててくれ」
「・・・主」
「分かってる。あの蜘蛛が本体じゃないんだろ」
「もう分かってたのか!」
「適当に言っただけだ。ああ!脳が死んで来てる!」
短剣に意識を落とした辺りから、眠気がどんどん増し、脳が全く働かなくなってきた
「眠気が浅い時そんな感じなんですね」
「今の俺はイラついてるから手が出るぞ」
「早く寝てください」
(他になんか頼むことあったっけな、、、いいや寝よ)
「寝る」
「お休みなさい」
プシュー
(ああ、ねっむ)
寝る前に飲み物を飲もうとリビングへと出ると
「うーんこれはこうじゃない?」
「でもそれだと矛盾するだろ」
「うーん、、」
父と母が何かの紙を見ながら喋りあっていた
「これ系統の薬の研究なんてやってないから、手探りだな」
「あなたもね」
飲み物を飲み干し、自分の部屋に戻る
(ねっむ)
ベットに入りそのまま就寝する
「でもこれ出来たら雫の病気も完治するだろ」
「前例がない病気の薬や対策を考えるのは、大変なのは分かってるでしょ」
「安定剤で一応はマシにはなってるが、、いつ決壊するか分から無いのがな」
「安定剤の効きも薄くなってきてるしなー」
「あれは元々の性格と合わさって、凄いから早めに対策を考えないとな」