第135話主神
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「また逃げたなお前!」
「助けて!」
「お前助かる言ってるだろ!逃げるな!」
「助けて!」
かれこれ三日間秘宝を体内に宿している。女の子に振り回されている
(秘宝に反射されるから殴れねぇし、無理やり取り出そうにも危険度高いって言われたし、クッソ面倒)
「雫君大変そうだねぇー」
「神様は静かにしてて下さい。こいつがまた暴れ出す」
いつぞやの砂漠で会った、神様が着いてきていた
「きみきみ」
「うん?、、、神様?」
「そうそう、砂漠で会った神様だよ」
「また何か頼みごとですか?」
「違うよ。君今秘宝追いかけてるでしょ、その秘宝色々と厄介だから教えてあげようと思ってね」
「何故?神ですよね?」
「端折りすぎだよ。言いたいことは分かるけど、僕神だけど、暇なのよ。だから娯楽と珍しい物を探してるんだけど、」
「自分が暇つぶしになるって思ったんですね」
「ソソ、だけど対価は必要だろ?」
「だから秘宝について教えてくれるんですね」
「あの秘宝だけだがね」
そんなこんなで神様が着いてくることになった
「もうそろそろですか?」
「そうだよ。祭壇はもうすぐだ。そこで僕の本体を出したら引っ張り出せる」
「・・・・」
(うーん怖い。この神様、邪神の類だろうからな、対価が怖すぎる)
「お、あそこの遺跡の中だよ。祭壇は」
遺跡の中に足を進める
「ここ汚いですね」
「基本的に誰も使わないからね」
「ひぇー」
ビクビクしている、秘宝を引きずりながら、遺跡をどんどん進んで行った
(そういやスキルアプデ入ってたな、確認するか、、、安心できる家やっぱナーフされてるな、攻撃食らったらログアウトできるようになってるわ、、他には、)
「着いたぞ」
「・・・・ガチで祭壇すね」
「神だからな。じゃあ一旦消えるが、少ししたらここにまた来る」
「分かりました」
秘宝と二人っきりになる
「秘宝、名前はなんて言うんだ?」
「ひめいです」
「書き方教えて貰える?ひめいさん」
「秘宝の秘に冥界の冥です」
「秘冥?珍しい名前ですね」
「よく言われます」
話が途切れる
「・・・・」
「・・・・」
(デバフ作りたいんだよな、攻撃力デバフ、素材あったかな)
「・・・・」
秘冥は気まずそうに目を泳がせている
「あ、あなたの名前はなんですか?」
「すまん、今ちょっと考えてるから静かにしててくれ」
「はい、、」
(この素材は使っていい、作れそうだな、、装備用の素材も取っとかないとダメだから気にすることが多いな)
「スキル生成」
「?」
「命名蝕む錆」
「??私スキルで錆は取れますよ?」
「うん?なんのことだ?」
「???」
「自分プレイヤーや」
「ああ!」ポン
急に目の前で謎のことを言っていた、理由が分かったようだ
「やあ」
「・・神様?」
「そうだ」
(むっちゃフィアに似てるな)
神様は死愛者にそっくりな見た目だった
「神様って悪魔の神でしたっけ?」
「死の神だから、悪魔の神じゃないぞ」
「ネクロフィアって子知ってます?」
「・・・・何故その子を?」
首を掴まれる感覚に襲われる
「自分その子テイムしたんですよ。呼びましょうか?サモン」
効果が追加されていた、スキル【テイム】を使用し、フィアを呼び出す
「なんだこれー!」
ドサ!
「フィア元気か」
「?ああ、主か。元気だぞ」
「後ろ見て見ろ」
「やあ」
「え!主神!?」
神様とフィアが初めて出会った