第121話凄い家系
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「ステラさんがやべぇ奴なのは知ってますけど、そこまで酷いんですか?」
「・・・うちの兄にドロップキックを食らわせ、紅葉にラリアットをした女だ。しかも初対面で」
杏夏の顔を見ると、苦笑いと絶句した顔が混ざった顔をしていた
「ラリアットは転ぶ拍子に決まったんで、事故ですけどね」
「ステラ、うちの兄並みに体強いからな。紅葉が死にかけた」
「お兄さんは何をしてる人なんですか?」
「名前言った方が早いから言うけど、龍桜蒼って人」
「え!紅葉ちゃんのお兄ちゃん、蒼選手!」
後ろの方で馬に乗っていた、松井さんが興奮した様子で聞いてきた
「松井さん、格闘技系好きでしたよね」
「ボクシング、キックボクシング、空手、柔道、レスリング、MMAの日本一位、偉業を残した超人だよ!」
(・・・あんま分からないな)
「コメントの人達も言ってますね」
「うちの家系の話でもする?血が凄いよ」
「聞きたいです」
前のめりで聞く体勢に入る杏夏
「うちの父方のおじいちゃんは、元軍人で生命力が凄い」
「どんな風に?」
「致死量超えてる血流しても余裕で生きてて、グレ至近距離で食らって生きてたらしい」
「えぇ、、」
「蒼選手の力強さが分かった気がするよ」
「父方のおばあちゃんは、運がいい」
「おばあちゃん運いいよねぇー」
「自分も驚いた。まさか天和5連続で出すなんて」
「・・・」
「おばあちゃん運いいこと以外特にないんだよね」
「??」
松井さんと杏夏は思考が若干止まったようだ
「母方のおじいちゃんは、すっごい分かりやすいよ。会社経営がうまい」
「どんな会社作ったんですか?」
「桜龍」
ガッタン!!
「いったぁ!」
松井さんが馬から降りて、座っていた椅子から滑り落ちた
「あの一代で世界的大企業になった!桜龍!」
「そうです。まああんま経営の話聞いたことないんで、これで終わりですね」
「紅葉ちゃんは知らない?」
「私も知りません。あんまり興味がないので」
「次は、母方のおばあちゃんだね。人を見る眼が凄い」
「占い師やってましたよね」
「確かね。あんま凄いエピソードはない」
「聞いたことないだけで、ありそうではある」
頭を両手でぐりぐりし、考える仕草をしてる紅葉
「次お母さん、研究者。新薬の開発をしてる人で、治らないと言われてる病気の新薬をバンバン作ってる」
「・・・まさか龍桜柳さんですか?」
「お、そうだよ。よくわかったね」
「龍桜って名前が特徴的ですから、私自身開発した薬に、助けられたんで」
「お父さんは医者で、難しい手術を何回も成功してる」
「お兄ちゃん、もうそろそろご飯食べない?」
紅葉は話に申し訳なさそうに割り込んでき、お腹を押さえながら昼ご飯を食べることを提案してきた
「いいぞ。松井さんは何食べます?」
「僕はねぇ、、チャーハンを食べたいね」
「杏夏は何食べたい?」
「カレー食べたいです」
(バラバラだな)
「家に帰って、紅葉が料理作るか」
「そうですね。人も集まってきましたし、急いで移動しますか」
周りを見ると、配信を見て集まったと思わしき人達がこちらを見ていた
「じゃあ行くか」
「楽しみだねぇ」
家に帰り、昼飯を食べることにした