第120話ウサギ
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「じゃあなー」
「またねーお兄さん!」
「バイバイ―」
ウサギを撫でながら、紅葉達を見送る
「妹さん、動物にめっちゃ嫌われてましたね」
「なんでやろうな」
数分前
「フ!」
「イタイ!」
紅葉がまたもウサギに叩かれている
「紅葉ちゃん、、」
「う、うぅ」
松井さんが憐れんだ目で紅葉を見ている
「お兄さんはあんなに動物に好かれてるのに、」
「言わないで下さい、、」
項垂れる紅葉
「近づけただけよかったんじゃない?」
「ウサギ触ってみたいのに、」
「無理じゃない?」
「お兄さん、ズバッと言うね!」
「うぅ、、」
「馬乗りに行くって言ったけど、、大丈夫かな」
「見に行きます?」
(あんま近づいたら、仕事の邪魔になるかも知れないんだけどな。心配だし行くか)
「行くか、遠目で見れる距離ぐらいまで」
「そうですか、、ウサギさん達どいてください」
「・・・」
ウサギ達に意識を集中すると、ウサギ達は少しだけ自分から離れた
「えぇ、、」
「凄いだろ。原理は分からん」
「踏んだらすみませんね」
杏夏はウサギを踏まないようにしながら、ゆっくりと立ち上がる
「行くぞ」
「はい」
早歩きで紅葉が歩いて行った方向へ行く
「すいません。この麦わら帽子いくらですか?」
「500円だよ」
「買います」
「毎度あり」
千円払い麦わら帽子を2個買う
「はい」
「ありがとうございます」
杏夏にも麦わら帽子を渡す
「紅葉は馬に一切近寄ってないな」
「そうですね。相当距離置いてます」
遠目で見れる距離で、椅子に座りながら紅葉を観察している
「・・・こっちに気づきましたね。カメラもこっち向けられてます」
「まあ大丈夫だろ」
紅葉とカメラが一緒にこちらへ寄ってくる
「お兄ちゃんどうしたの?」
「心配で見に来た」
「大丈夫だよ。馬には近寄らないし」
「そう。ここってアイス売ってる?」
「どうなんだろう?ところで隣にいる人はどなた?」
「友人」
「・・・」
顎に手を考える様子を見せる紅葉
「安心しろ。癖はそこまで強くない、まともな人だ」
「良かった」
ふぅーっと息を吐き安心している仕草をする
「お兄ちゃんの友人、凄い人多いけど、癖強い人も多いから安心したよ」
「誰が癖強いんですか?」
杏夏が気になったのか口を開く
「博士とステラ」
「博士はどなたですか?」
「お兄ちゃんの脳の研究をしてる人ですね。癖は一番凄いです」
(ここテレビ放送できないだろ)
「ここテレビで使える?」
「これ生放送、配信サイトの」
「じゃあ大丈夫か」
配信なら大丈夫と言うことで、一緒に動物園を回ることになった