第115話黒ドラ
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「グオオオ!!」
ジャブを放つかの様に、こちらに向かって咆哮を飛ばす
「いたたたた」
ドラゴンの咆哮は、振動と大きな音で耳と体が痛くなった
「飛べ斬撃」
咆哮を食らいながら、斬撃を飛ばす
「グオオオオオ!!!」
咆哮がさらにデカくなり、斬撃が届く前にかき消される
(早く逃げなダメだな)
咆哮から逃げ出そうと横方向へ走るが、黒ドラも分かっているのか咆哮の方向を合わせながら対応してくる
(動物なのに思ったより賢い!)
「短剣鎧」
黒い靄を纏う
「グオオォ」
黒ドラが一瞬で咆哮を止め、少しだけ距離を取った
「賢いな」
(効かないことを一瞬で理解してる。戦いの経験結構あるな)
「一点集中聖魔法」
【一点集中】【聖魔法】を使用し、短剣に力を溜め続ける
「グオ!」
黒ドラはまたしても危険だと気づき、回避体勢?になった
「シャキン」
シャキン!
「グオオォォ!」
呪いました
黒ドラは反応する間もなく、斬撃をもろに食らった
「スタミナを奪え」
「グオ!」
(長期戦になるだろうな)っと思っている雫は、さっさとスタミナを削り、疲れさせようとしている
(シャキンはもう撃てないし、回避じゃなくてガードされてそんなにダメージ入らない。というか撃たせてくれないだろうな)
「短剣変身片手剣」
短剣を片手剣に変身させ、【多段ジャンプ】を駆使し近づいて行く
「短剣飛ぶ斬撃に変えろ」
「常時か」
「そうだ」
剣を振る度に、斬撃を飛ぶように短剣に命令する
「グオ!」
「おっと危ない」
(火球?)
「グオ!グオ!」
黒ドラの口から火球がどんどん飛び出してくる
(避けれるが、多段ジャンプの残り数が心配になってきたな)
「杏夏!」
「なんですか?」
頭の中に杏夏の声が響く
「飛べる魔法だけかけてくれ!」
「分かりました。報酬は後で貰いますね」
「なんでもやるよ!」
何かが切れた感覚と共に、砂漠の時にかけて貰った魔法が再度かかった
「一点集中」
隠れ蓑マントを使用しながら、【一点集中】を発動した
「グオオォォ」
「あ?」
黒ドラの背後に魔方陣が出現し始めた
(あいつ魔法も使えるのか?)
何か怪しい為、隠れ蓑マントを解いた
「黒炎球」
「!」
黒ドラが急に人語を話したと思うと、黒色の火球が飛んできた
(避けれねぇ!)
避けきれずに黒火球を直接くらってしまった
「人の子よ。一対一では無いなら俺も本気を出す」
「ゴホゴホ!お前の火球煙ヤバいぞ。掃除した方がいい」
「では行くぞ」
「ゴホ、」
杏夏の力を借りたことにより、黒ドラが本気を出してきた
(何故本気を出したら人の言葉を喋るのだろうか)
雫は少し気になった