第111話貴族の娘
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
「早く糸出せ」
ゴ!
「グフ」
女王蜘蛛を蹴りならが、命令する
「ゆ、うるしてくらさい、、」
もうまともに喋れなくなっている、女王蜘蛛
「許す許さとかは関係ないぞ。俺は糸を寄越せって言ってるのよ。早く出せ」
ゴ!
そこらへんに落ちていた硬い棒で殴る
「・・・」
「死んじゃった」
「やっぱり回復しながら、やった方がいいんじゃないですか?」
「回復しなくても1体から4個ぐらい貰えるぞ」
「待ち時間の方が長いんで嫌になってきました」
「諦めろ」
・・・女王蜘蛛いじめ中・・・
「よーし。56個溜まったぞ」
「大変でした。途中ご飯食べたとしても疲れました」
休憩を挟みながら女王蜘蛛をボコし続け、なんとか必要数の56個を溜め切った
「ハ、ハ!」
「誰か走ってるな」
「・・なんか貴族ぽい服装ですね」
「行くか。なんか持ってるだろ」
貴族ぽい、女性を追いかける
「はぁはぁ」
「大丈夫ですか?」
「!」
チャキ!
驚いた貴族の娘は、こちらに銃口を向けてくる
(貴族確定)
「だ、誰ですか?」
銃を持つ手が震えている
「プレイヤーって言ったら分かります?」
「言い方を変えます。あなたは追手ですか?」
「違います。ここで女王蜘蛛を狩ってる。凄い人です」
「・・・」
じっとこちらを見てくる
「信じます」
「感謝します。一応聞きますが、手助けは必要ですか?」
「・・・」
深く考えたのち、「要りません」っと一言いい、また歩き始めた
「頑張って下さい」
「・・・」
貴族の娘が離れるのを少しだけ待つ
「杏夏追うぞ」
「空中ですか?」
「陸」
「分かりました。身分は明かしますか?」
「俺だけ明かす。レッドってことをね」
「はい」
(追手が近くにおるな。多分NPCで、杏夏も予想出来てるだろう)
「恩を着せるかも知れんからな。頑張って追うぞ」
「素材集めはどうしますか?」
「今はやらん。こっちの方が重要」
姿をゆっくりと消す
(杏夏も一緒に消えてね?)
この前神に貰った、隠れ蓑マントとゴブリンのヒーローマントを合成した
隠れマントを使用し、姿を消したまでは良かったが、何故か杏夏も一緒に透明になった
(・・・まあいいや。ついて来れるだろ)
杏夏は自分よりも確実に強いことを分かっている為、問題ないと判断し貴族の娘の後を追った
(休憩するのかな?)
貴族の娘は体力が尽き始めたのか、木に背を預け、休憩を始めた
(お!追手が襲いそうやな)
「!」
ガキン!
「さっきの!」
「逃げますよ」
貴族の女性を米俵のように持ち、走る
「やっぱり伯父さまは、、」
(追手の元凶は伯父か)
厄介事に自分から突っ込み、貴族の娘を救う計画が始まった