第102話その名を呼べ
誤字脱字、矛盾点などがございましたら教えて頂けると幸いです
ジャラ
「死ぬ気で避けろ」
「ガオ」
ミラの首に追跡者の鎖を括り付け、落ちないようにした
「グオオ!!」
雄たけびをあげ、スピードを最高速度にする
(凄い揺れるが、めっちゃ速い!)
「小賢しい!」
目の前に竜巻が生成される
「グオ!」
体を回転させ、竜巻の間を自由自在に通って行く
「ベレット」
パン!
「貴様!」
竜巻の数が増える
「グオオ!」
体を回転させまくり、竜巻の隙間、隙間に体をねじ込み避けて行く
(あいつ竜巻以外に攻撃方法ないんか?)
パン!パン!っと銃を撃ちながら考えていると
「曲がれ」
突如空中に鏡が出たと思うと
カン!カン!カン!
「はぁ!反射に反射してるやんけ!」
反射した弾丸を、空中に浮いている鏡に反射させこちらに飛ばしてきた
(真っすぐにしか返ってこなかったのに、絶対にこちら方面に飛んでくるやん)
対策を考えてる間、銃を一発も撃っていないのに
カン!カン!カン!
「なんか来てる!」
バチン!
「クククク」
なんとか短剣で銃弾を叩き落とせたが、攻撃しなくても何故か反射してくることに気づけた
(そういや、なんで短剣の呪いが発動しないんだ?・・当たってない?人の姿は幻影ぽいな)
「短剣。呪いってあいつにも効くよな」
「効くぞ」
「やっぱあれ幻影か。どこに本体あるんだ?」
「・・・幻影の近くにあると思うぞ。この出力出すとしたら近くにいないと相当キツイ。神2体分の力持ってたら行けると思うが」
「ふーむ。頑張って探すか」
「あ、あと相手の耐性的に直撃じゃないと呪えないからな」
「分かった」
話してる間にも何発が弾丸が飛んできたが、ミラが頑張って避けてくれていた
「ミラ。当たるかも知れんが、耐えてくれ」
「グオオ!!」
自分を奮い立てるように咆哮をあげる
パン!パン!パン!
(右腕無し右手なし右肩なし)
カン!カン!パン!パン!
(頭無し右肩左なし)
反射してきているものを全て無視し、本体判明に力を注ぐ
「グオ!」
ミラに攻撃が当たり、ミラがよろける
(やべぇ)
「竜巻よ」
ついでのように竜巻がミラの周りを覆う
「グオオ!」
ミラは多少掠る程度で砂嵐を脱出したが、ミラの体力が尽きてきた
「グオ!」
「落ちる!」
ミラのお腹に自分が神殿を出る時に食らった、下からの竜巻が直撃する
(これ鎖解いた方がいいな)
ミラと道連れになることを恐れ、鎖を解いた瞬間
ゴオオォォォ!っと竜巻が自分目掛けて飛んできた
(落下死する!)
ミラの背から飛ばされ、落下する
(ヤバいヤバいヤバい!!)
走馬灯のようにゲーム内での思い出が蘇る
その時自分の超優秀な直感がその名前を呼べっと囁いてくる
「杏夏!!」
その名を呼び数秒後
「雫さんーー!!」
翼の生えた女性がこちらに凄い速さで飛んできた