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エレクトリック・ダンス エピソード5

 アンジェとマルカが云話事・仁田・クリニックに着いた。

 僕は大量の痛み止めと止血剤を買って、そうそうに病院を後にした。時折、塞がっているはずの傷が痛くてふらつくが、頭に浮き上っていく熱で僕に冷静さや理性を一切与えなかった。

 豪雨と強風の中。

 ヨハが心配してついてきた。

 病院の駐車場で、後ろからびしょびしょの僕を抱きしめた。

「雷蔵様~~。命を無駄にしてはいけませ~~ん」

「平気だ」

「雷蔵様。お休みください。ご安心下さいC区は私たちが壊滅します」

 アンジェ。

「雷蔵様は治療を受けながら、私たちを見送ってください」

 マルカ。

「いや……いいんだ」


 僕はどうしても重要なことは、自分が立ち会わなければならない性格とは別に、よくわからないけれど、激しい何かが勝手に僕を突き動かしていた。

 拳銃のマカロフにM14(アサルトライフル)。グレネードが数個。アンジェたちはグレネードランチャーにMP5(サブマシンガン)を携え、弾丸や弾薬の多さは町一つ潰せるほどだった。

 警察では強力なアンドロイドが不正や危険なことを行っても、製造元が解らない場合。プログラムを書き換えたりするだけで、どうしようもないのが今の時代だ。アンドロイドと協力するにはやっぱりそれなりのリスクがあるのだろう。

 僕はアンジェが乗ってきた修理された黄色のランボルギーニに乗った。ヨハが助手席に俯きがちにドアを開けて座った。アンジェとマルカは4座席のランボルギーニ・ポルトフィーノに乗り込む。アンジェたちも心配していたが、潔く車に乗り込んだようだ。


 4座席のポルトフィーノと黄色のランボルギーニのエストーケの後部座席には、超重量の弾薬や弾丸が置かれていた。

「雷蔵様」

「さあ、行こう」

 僕はまともなヨハの頭を撫でてC区へと向かった。


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