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スキル「凡人」を持つ賢者  作者: 回らない早川
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【第三話】無法地帯

俺が入ったのは、みんなから『無法地帯』と呼ばれている団結力もくそもないパーティーだった。メンバーは俺を入れて5人。

リーダーの『ソース』、俺を勧誘した少女だ。

忍者の『凧』、さっきまであったはずの気配が消えている…

魔法使いの『トマト』、はっきり言って頭おかしい。

弓使いの『ココ』、アホの子。

そして俺。

このパーティーに入った俺がまず最初に任された仕事は『メンバーを統率する』こと。

再び姿を現した凧さんは、「リーダーとトマトは変人、ココはアホ、一番まともな私がこのパーティーの秩序を保とうとしましたが…一人じゃ手に負えないので少し手伝ってほしいです…」と、言っていた。

俺がメンバーの統率を任されておよそ10分後、大きな壁にぶち当たった。受注するクエストがなかなか決まらないのだ。すると凧さんが「クエストを受注するのはリーダーなのでリーダーが決めればいいじゃないですか…」と、いい感じの打開案を呟いてくれた。ソースさんはクエストボードにあるクエストを一通り見て、その中の一つに指をさし「これがいいかな」といった。そのクエストを見てみると、報酬が馬鹿みたいに高い。難易度は…B…「ソースさん、このパーティーFランクなのでBランクの依頼は受注出来ませんよ…」だが、ソースさんは諦めなかった。「やだやだやだやだ!これがいい!お金が欲しい!」と駄々をこね始めた。そしてココさんは「お金ってなんでお金なんですかね…お金はお金持ちだからですかね…」と、訳の分からないことをつぶやき始めた…ソースさんが駄々をこねている間にトマトさんが勝手にリーダーを名乗りクエストを受注していた。これに関してはしっかり規約違反だ。勝手にリーダーを名乗ることは違法行為、リーダーの許可を得ずにクエストを受注する事も違法行為だ。しかしこのパーティーの規約違反は日常茶飯事なので実際に損害が出た時以外罰金などはないそうだ…みんなから『無法地帯』といわれる理由がなんとなくわかったような気がする…

見つけてくれてありがてう

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