6
──そして、朝。シャルロットは窓の外から聞こえる鳥のさえずりで目を覚ました。
「んんー。」
シャルロットは上体を起こし、両腕を伸ばした。
…体動かせるわね、良かった。
───コンコン
「アンナです。奥様、お目覚めでしょうか。」
「…起きてるわ。どうぞ。」
「失礼します。おはようございます。体調はいかがですか?」
「えぇ。昨日よりはだいぶよくなったようよ。…その、湯浴みしたいのだけど、お願いしても良いかしら?」
「はい!もちろんです!立つのに力がまだ入らないと思うので、少しお待ち下さい。只今準備しますね。」
「ありがとう。お願いね。」
「湯浴みが終わりましたら、奥様が宜しければ、旦那様がこちらで一緒に朝食を召し上がりたいとおっしゃっていましたが、いかがなさいますか?」
ハロルド様が…いろいろ聞けるわね。夜中のことも…
「旦那様といっても、奥様は覚えてないのですから他人同然です。断っても問題ないですよ。」
「そう…気を遣ってくれてありがとう。でも、大丈夫よ。ハロルド様と食事したいわ。」
「…かしこまりした。」
シャルロットは湯浴みをして、簡易なドレスを着せてもらい、ハロルドが来るのを待った。
短いですが一旦きります。
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