表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/34

ギリスはマニスでマニスはギリス

「気分転換っ」


 サラヤが苦笑しながら言う。

「最近、ギリス様のご気分が優れないようなので、気分転換に、と」


「ほう・・・」


 マニスの服を着たギリスはその布をつまんだりしてみて、少し笑う。

 ギリスとマニスはハイタッチをした。


 そこに、アトシが現れる。

 サラヤが少し、警戒をあらわにする。


 ある程度の距離で立ち止まり、そこから声をかけるアトシ。


「あの・・・サラヤ殿。許可願いたいことが・・・」

「なんだ」

「マニス様と、少し・・・お話・・・できないかな、って・・・」


 眉をしかめる三人。

 ギリスとマニスは顔を見合わせ、自分と相手とを指差し合う。


 ギリスの格好をしたマニスが言う。


「マニス、何か相談ごとでもあるのだろう。行って来たらいい」


 笑いを吹き出しそうになるのを我慢するサラヤ。

 少し困ったように笑う、マニスの格好をしたギリス。


「えーっと・・・マ・・・あ、いや、ギリスが行けば?」

「なぜに、だ」

「まるで幼少の頃だ」

 

 そんな戯れを見つめていたアトシは、マニスの姿をしたギリスに言う。


「お時間、いただけるでしょうか?」


 マニスを見て、そしてマニスにうなずかれたので、ギリスはアトシにうなずいた。

 歩きだしてすぐに、木の根につまづきそうになったギリスの手を引くアトシ。


「手をつなぎましょう」

「え?」

「夜道は、危ないので」

「あ・・・ああ・・・そう、だね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ