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月が綺麗ですね  作者: 白雪ななか
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前編

 昼休み、昼食を済ませてぼんやりしているとポケットで携帯が震えた。

 誰からだろうと確認しておっ……と少しだけ驚く。

 画面に表示されている名前は半年位ぶりだ。


 久しぶりのご飯の誘い、仕事終わったらいつもの場所で……とだけ書かれていたラインに了解と打ち込む。

 携帯をポケットにしまい、昼からの会議に備えた。



 時刻は七時過ぎ、店に行くとそいつはもう座っていた。


「先輩遅いですよ!」


 先に飲み始めていたのだろう。

 既に顔を赤くしながらそいつはわざとらしく怒った。


 高校から一緒でそのまま大学も同じ。

 大学時代なんかは、この居酒屋によく一緒に飲みに来ていた一つ年下の後輩だ。

 短い髪に耳にはお洒落なピアスをして若干垢ぬけてた気がした。



「おお、スーツじゃん。社会人っぽいな」

「とっくに社会人ですよ! 二年も前からね」


 後輩はちらっと俺を見てくる。


「先輩はベテラン臭漂ってますね、それと目元の隈が素敵です」

「言うな」


 新入社員の頃から君、おっさん臭いとよく言われる。

 隈に関しては今日の会議に出す書類を徹夜で作っていたせいだ、手抜きをしてもいいがどうせ後々自分の首を絞めることになるのだ。完璧を目指さないわけにはいかない。


「とりあえず」

「おう」


 店員が持ってきたジョッキで乾杯した。


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