01 席替え。
長野県松本市、松本第三中学での日常のある日。
「このペンの餌食になるがいい、さあ来るんだ」
五月二十日、一学期中間テスト。
初めてのテスト、勉強はしてないと言えば嘘になるが一応してる。だが俺様にはこのペン「エクスカリバー」
がある。こいつがあればどんな問題であろうと切り刻んでみせる。
最初は国語、問題が配られる。来るぞ、来るぞ、さあ来るんだ。
「エクスカリバ-」
「静かにしてください。」
「す、すいません」
私は、このテストのためにとてつもなく勉強をしてきた。しかし、隣が、うるさすぎる。という問題に悩まされている。
一回目の席替えでなぜ隣が中二病なんです?私って運悪すぎ、それにしてもうるさすぎだろ。
一週間後
ついにこのときが来た。テスト返し&席替え。
「な、なんだこの点数は?絶対におかしいだろ、クソ。仕方がない、テストを燃やす。焼き尽くせ我が右手に破壊不可能な物はない。可燃ゴミにIN。」
六時間目、席替え
五時間目までにさんざん殺されかけたというのに《精神的に》隣は中二病でイタイしうるさいし、頼むからいいのを引き当ててくれ。
俺様にとってくじなど外れるわかがない。
引き当てろ、闇のオーラを感じろ。
こいつだあああああ。
いいのを引きたい多分これがいいのだと信じる、信じてる。
結果 [隣]
[死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ、死んだ]
「おい貴様、名は何という」
死ね
「いや、その」
「名前を言わぬと、なるほど。まあこの俺様が隣になってやったことをありがたく思うんだな。ははは」
死ね、マジで死んでどうぞ。
マジでイタイんだけど、何が俺様だ、死ね気持ち悪い中二病がうつる。きっも、っていうか本当に中二病って存在したんだ。そこに驚くわー
「おい、貴様」
「死ね」
「まあまあ、怒るなってな?、この俺様が話しかけてやってんだぞ?、な」
「引くしイタイし気持ち悪いし来るな、中二病がうつる。」
「な、貴様」
「貴様と呼ぶな、呼ぶなら、名前で呼べ。」
「だって、名前教えてくれなかったじゃん」
「それは、おまえが気持ち悪いからだろ?最初の席替えで、最初になった人に「貴様」はおかしいだろ?」
「わかった、そこの部分に対しては謝罪をしてやる、悪かったな。」
「謝ってる感、0なんですけど」
「悪かったな」
「それで、名前はなんて言うんだ?」
「直林 笑理」
「よろしく頼む」
やっぱキモイは、うん
今日からあんなやつと一緒に学校生活を始めるなんて、死んだ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
早めに次話を投稿したいと思います。