番外編1.「海に行きたい」
※このお話は、本編とはまったく関係ありません。
癒し回を書いてみました。挿絵は描いていません。
ティビィ「――――海行こうぜぇー!!!」
アミュ「……はあ?」
ティビィ「だから、海行こ――――」
アミュ「いや、突然過ぎるし、わざわざ私の家までなんで来たし!電話とかメールとかでいいだろ!」
ティビィ「……! かき氷食べたい! シロップはブルーハワイだな!!!」
アミュ「いや、聞けよ!!! あぁ、もう!」
シピス「海に行くと聞いたから、アミュの家に参上したゼ!」
アミュ「お前はいつからいた!?」
おじさん「そいつは残像だ! ハーハッハッハッ! 私についてこれるかなぁ~!」
ティビィ・シピス「な、な、何を~!?」
アミュ「アイツ誰だよ」
~一方その頃、トーカの家では~
リール「す、す、涼しぇ~」
トーカ「おばあちゃんがすいか切ってくれたから、食べよ~」
シャクシャク。
トーカ「……夏だねえ」
リール「……だねえ」
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ティビィ「うわー! この豪邸がヴィネの家かー! で、で、でっけー!」
アミュ「おい、そんな騒ぐなよ、ご近所さんに迷惑だろ」
ティビィ・シピス「おーい! ヴィィィィィィィィィィネェェェェェェェェェェェェェェェ!!!」
ゴチン。
ティビィ・シピス「いってぇ~~~~!? や、や、やりやがったなぁ、アミュ!!!」
アミュ「さっき騒ぐなよって言ったばかりだろうが!」
カチャ。玄関扉が開く。
ヴィネ「……あら? どうしたの?」
アミュ「いやあ、実はティビィがさ――――」
ティビィ「海行こうぜ、ヴィネ! 夏っていったらやっぱり海だろ!!」
カチャ。玄関扉が閉まる。
ティビィ・シピス「ヴィ、ヴィ、ヴィネェェェェェェ! うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん」
アミュ「お、おい……泣くなよ……」
カチャ。玄関扉が開く。
ヴィネ「……」
ティビィ・シピス「……ヴィネ!」
カチャ。玄関扉が閉まる。
ティビィ・シピス「ヴィ、ヴィ、ヴィネェェェ!? うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!」
カチャ。玄関扉が開く。
ヴィネ「……プッ」
アミュ(おい、お前こいつらで遊んで楽しんでるだろ……)
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トーカ「ゲームでもやる?」
リール「やるかぁ!」
「「おーい!」」
トーカ「あれ、誰か来たっぽい?」
トテテテテテテ。
ガチャ。
トーカ・リール「はーい――――」
ティビィ「夏といったらやっぱり海! というわけで海行こうぜ!!!」
シピス「ドンドン☆パフッパフッ!」
リール「……どうしようトーカ、不審者がいる」
トーカ「そうねえ……110番、110番っと……」
ティビィ「あっ、あっ、ちょ、ちょっと待てえ~い!!!」
アミュ「……あー、トーカとリール? なんか、ティビィが急に海行きたいって言ってさぁ……で、こいつらうるさいから……一緒にきてもらえないかなぁ……? アハハ……」
トーカ「まあ……アミュが言うなら……」
ティビィ「あれ!? アタシとアミュとで扱いの差がちがう!?」
トーカ「え、だって……うん」
ティビィ「え、なんだよそれぇー!」
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アミュ「……着いたな」
ティビィ・シピス「ヤッホー! うっみだぁー!」
アミュ「もうそういうことをやる歳頃じゃないだろうに……」
ヴィネ「Zzz……」
アミュ「ヴィネは寝ちゃうし……」
トーカ「私達も水着に着替えますか」
アミュ「そうだな」
ドン、ドン!
トーカ「ふわぁぁ、アミュは大胆だねえ……胸でかい……」
リール「」(ペターン)
アミュ「リ、リール、気にすることはないぞ、まだ成長するから!」
リール「」(バタン)
アミュ「リ、リールゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
トーカ「……あれ、ツッコミ役がいなくなっちゃった」
キャッキャッウフフ。
トーカ「そーれぇ!」
パシャ。
ティビィ「やったな~!」
シピス「ティビィの裏から攻撃するわ! ハッ!」
リール「トーカ、ビーチボールガードだぁ~!」
キャッキャッウフフ。
アミュ「あれ? ヴィネは行かなくていいのか?」
ヴィネ「いえ、だって……その、カナヅチだから……」
アミュ「ああ……」
お兄さんA「あれ、君達かわいいねぇ~」
お兄さんB「俺達と一緒に遊ばない?」
アミュ(……ハッ!これがナンパ!)
ヴィネ(……なんか、アミュが怖いんだけど)
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ティビィ「……ふぅ! そろそろお昼にするか!」
トーカ「そだね」
リール「……あれ? ヴィネとアミュは?」
シピス「……いないね」
お兄さん達「――――ひえええぇぇぇぇぇ! た、た、助けてくれぇー!!!」
アミュ「……フッフフフフフフフフフフフフフフ! ……男……男がいるぞ……♂が!」
ヴィネ「誰か、アミュをとめてぇ~!」
ティビィ「……あちゃ~! お兄さん達もやっちゃったなぁ~!」
トーカ「あれはそのまま放っておいていいかな……」
シピス「いいと思うよ……」
リール「なんかヴィネがかわいそう」
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ティビィ「う~ん、やっぱり海といったら海の家だよなぁ~!
いや~食った食った~ゲフゥ」
アミュ「ティビィ、はしたないぞ!」
ティビィ「そうだかき氷頼も! おばちゃん~! メロン1つ!」
アミュ(あれ、こいつブルーハワイ味のかき氷が食べたいとか言ってなかったか)
トーカ「あ、私はイチゴを」
リール「私もイチゴ~!」
ヴィネ「ミルク……」
シピス「ワタシ、ブルーハワイ!」
アミュ「えっと……じゃあ、レモンで……」
おばちゃん「あいよ」
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おばちゃん「かき氷、メロン1つ、イチゴ2つ、ミルク1つ、ブルーハワイ1つ、レモン1つ。お待ちどー!」
ティビィ「くぅ~やっぱ、うめぇなぁ~!」
シャクシャクシャクシャク。
ティビィ「あ、あ、頭が痛~!」
アミュ「早く食べるから……」
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ザザーン、ザザーン。
ティビィ「いやぁ、今日は楽しかったなぁ~!」
アミュ「かなり疲れたけどな、特にティビィのお守りとか……」
トーカ「帰りますか」
アミュ「そうだな」
トボトボトボトボ。
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トーカ「……じゃあ私の家こっちだから、またね~」
アミュ・ヴィネ・リール・シピス「バイバイ~」
ティビィ「おう、ちょっと待てえい!」
ティビィ以外全員「?」
ティビィ「今日はトーカの家に泊まろうぜ!」
アミュ「お、おい、さすがにそれは迷惑だろ……」
プルルルルルルル。
トーカ「あ、おばあちゃん? 今日、友達が1日泊まりたいって言ってるんだけど、大丈夫? え! ほんと! うん、うんわかった。じゃ」
ティビィ「どうだった?」
トーカ「大丈夫だって!」
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――――夏の思い出。楽しかった思い出。
明日は何が待っているかな?
番外編1.「海に行きたい」 END