番外編4.「野球がやりたい」
※このお話は、本編とはまったく関係ありません。
ティビィ「――――はぁ~!? お前、そこはサッカーだろ!」
アメ「いや、何言ってんだ。バスケに決まってんだろ」
ティビィ「なんだと~!?」
アメ「……あ? やんのか、ゴラァ!」
トーカ「2人とも、落ち着いて、落ち着いてー!」
ルリィ「あら、トーカ。おもしろい捨て駒共ね」
トーカ(お姉ちゃん、火に油を注がないで……! あと、2人を止めてよ……!)
ティビィ・アメ「「決めた。サッカー(バスケ)とバスケ(サッカー)で勝負だな……覚悟しとけよ!」」
トーカ(……どうやって……勝負するんだろう)ワクワク
~~~~~~~~~~~~~~~
――――ピンポーン。
ルリィ「……はい、どちら様ですか?」
リール「……あ、あのぅ……その、トーカちゃんの友達の……」
ルリィ「ああ、はいはい。遊びに来たのね。ちょっと待ってね。今、開けるわ」
ガチャ。
ルリィ「どうぞ」
リール「お、おじゃまします~」
トーカ「――――あれ? リール? 今日、遊ぶ約束してたっけ? ……まあ、いいか」
ピンポーン。
トーカ「あれ? また、誰か来たのかな」
ガチャ。
トーカ「はいはい~どちら様ですか~?」
シピス「――――やあ! 来ちゃった☆」
トーカ「……あ、うん」
シピス「えー! 反応が冷たいー! もっと『うわぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーお!!!!!』とか、オーバーリアクションしてよ!」
トーカ「……え、うん」
シピス「ムキーッ! この! このこのこのぅ!」
トーカ「……痛い! 顔が痛いよ!」
リール「……あのぅ」
シピス「出たな! クレイジーサイコレズ!」
トーカ・リール「?????」
アミュ「――――おーい!」
トーカ・リール「あ、アミュ!」
アミュ「なんか暇だったから遊びに来たぞ」
シピス「出たな! 乳デカお母さん!」
トーカ・リール・アミュ「?????」
アミュ「……何言ってんだ? ……コイツは」
トーカ「……いいのよ、アミュ。お姉ちゃん、泣いちゃう」
シピス「いつからお前は私の姉になったんだ」
トーカ「1ヶ月くらい前かな……」
ティビィ「――――あのときは……とても悲しかった。シピスが……『お姉ちゃん』と呼んでくれなかったから……ドドン」
アミュ「あれ? お前、いつの間に……」
ティビィ「でも……やがて2人は愛を知り……そして2人はいつしかクレイジーサイコレズとなったのであった……お・し・ま・い!」
シピス「ヤバい。クソムカつく」
ティビィ「あら、シピスちゃん? お言葉がお変ですよ?」
シピス「お前もNA☆」
トーカ(……あれ。シピスって、ティビィのこと溺愛してなかったっけ?)
アメ「スヤァ……早く……中に……入れ……よ……」
トーカ(あれ、いつの間にソファーで寝っ転がってる!? 何、その特技! スゴい!)
ヴィネ「Zzz……」
トーカ(ヴィネもいつの間に!?)
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トーカ「――――みんなで……何やる?」
アメ「Zzz……もう、食べられないよ~」
トーカ(起きて! 頑張って、起きてー!)
シピス「奇人擬人変人変態ごっこ!」
トーカ・リール・アミュ・ヴィネ「何、それ……」「何よ、それ……」「何だよ、それ……」
ティビィ「サッカーやろうぜ!!!」
トーカ(ティビィはいつもサッカーやろうって言うよね……)
アメ「――――は? サッカーよりバスケだろ」
トーカ(あれ……? いつの間に起きてたの?)
ティビィ「――――はぁ~!? お前、そこはサッカーだろ!」
アメ「いや、何言ってんだ。バスケに決まってんだろ」
ティビィ「なんだと~!?」
アメ「……あ? やんのか、ゴラァ!」
リール「あ、あの……間を取ってバレーはどうかな……」
ティビィ・アメ「リールは黙ってろ!」
トーカ「2人とも、落ち着いて、落ち着いてー!」
シピス(面倒だし、聞こえてないフリしとこ……)
アミュ「コラ、シピス。聞こえてないフリしないで、お前も2人を止めろ!」
ヴィネ「Zzz……」
ルリィ「あら、トーカ。おもしろい捨て駒共ね」
トーカ(お姉ちゃん、火に油を注がないで……! あと、2人を止めてよ……!)
ティビィ・アメ「「決めた。サッカー(バスケ)とバスケ(サッカー)で勝負だな……覚悟しとけよ!」」
アミュ「お、おい! お前ら……」
トーカ(……どうやって……勝負するんだろう)ワクワク
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ティビィ「――――勝負だ、コノヤロー!」
アメ「――――ぜってえ、負けねえからな!」
ルリィ(捨て駒……捨て犬……捨て猫……。いえ、あれは捨てハムスターね!)
ティビィ「このぅ!!!」
アメ「――――いてぇ! やりやがったなぁ!」
アミュ「あいつら……サッカーボールとバスケットボールのぶつけ合いをしてやがる……」
リール「ねえ……」
アミュ「……そうだな、戻るか」
トーカ「だね。少しワクワクしてたけど……拍子抜けしちゃった」
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ヴィネ「Zzz……」
シピス「ねえ、ヴィネ。そこのソファー貸してよ~」
ヴィネ「Zzz……」
シピス「ねぇ、ったら~」
ヴィネ(ここのソファー……快適……)
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アメ「……くっ、なかなかやるじゃねえか!」
ティビィ「……お前こそ!」
アメ「……まだ、いける! かかってこいや~!」
ティビィ「……うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
ルリィ(今日の晩御飯……どうしようかしら。トーカは何が食べたいのかな)
――――こうして、2人の絆は深まったのでした。
リール「よし、これを参考にして小説書こ!」
トーカ「……なんか、熱い話になりそうな予感」
リール「タイトルは『熱血野球部! 宇宙人と野球で勝負だ! ~in 河川敷』で、決~まり!」
トーカ「……??? あれあれ、リールちゃん? サッカーとかバスケは何処に飛んでったの?」
リール「……ほら……それは間を取って」
トーカ「……ああ……うん」
トーカ(……意外と……おもしろそうかも……)
番外編4.「野球がやりたい」 END




