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プロローグ

 通報を受けてやってきた船虫警部と磯目刑事……と、何故だか女流探偵。到着先は、とある宿泊施設だ。


 中に入ると、大学生らしき五人の男女がいた。

 先着の警官が警部に


「殺されたのはP大学の星勝太という男で、演劇部の部長です」


「死亡時刻は?」


「検死の結果、昨夜の十一時半から午前零時の間との事です」

 頷いた後、警部は周囲を見回し


「では、状況をお話してもらいましょうか?」

 

 彼らは全員が演劇部の所属で、当施設にて合宿中だった。その指示は、今回は不在だが、顧問の近田教授によるものらしい。


「その三十分の間ですが、何をされていました?」


 これに細身の青年が答えてくる。


「ここは各部屋に無線ランを使ったノートパソコンが置いてありまして、それでチャットを……」


「むせんらん? ちゃっと?」


 こう唸った警部は、隣に囁いた。


「後はキミに頼むよ」


 そう促されて、代わりに磯目刑事が先を続けた。


「では、チャットは全員で?」


 再び細身の青年が


「緑川良人と言いますが、亡くなった星も含めた全員で」


「でもね、中身は喧嘩が中心でしたよ!」


 刑事は、突然声がした方に顔を向けた。小柄な娘である。


「あなたは?」


「桃井理名です。この二人がずっと言い争って……いつもの事ですが」


 彼女が首を動かして、二人の人物を示してくれた。

 その二人といえば、確かに離れた位置にはいるのだが、互いに相手のことを睨んでいる。

 その時、別の小太りな男子学生が何やら差し出してきた。


「刑事さん。これが、その時のログです」



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