日々
「あぁ…負けちまったよ…」
「俺に勝つのは何年後になるんだろうな?」
流石にやりすぎたとは我ながら思っている。
でも、こいつ……………弱すぎるんだ。
「ほんっと清忠って、剣どうしてる時だけ人が変わるよねぇ。
だって、突き打ち落とし面とかだまし技まで使って…
大人げないよね…」
お志津…俺にも取り柄が一つぐらいあってもいいだろ!?
と、言うか。
「剣道をこよなく愛している俺に、剣道を抜いたら何が残るっていうんだ。
自慢じゃないが剣道以外の事は一切、できない自信があるぞ。」
「…ただのクズ(ボソッ」
「あのさぁ、越久。聞こえているんだが…」
越久の毒舌は治らないものなのか…現代の医学でも。
つい最近、”麻酔”というものができたらしいし。
年号で言うと宝暦の1760年だったか…。それくらいにできたらしいが。
今から言うと、丁度10年前に当たる。
と、まぁそんな事正直どうでもよくって…、
俺がショックなのは、越久が聞こえていたのか!
と、言わんばかしに驚きで顔を埋め尽くしている事だった。
「…チッ…、ばれてしまった。」
「仕方ないよ。越久。清忠のクズさ加減は、現代の医学では治らないんだから。治ったら、奇跡と称せれるでしょうしね。」
さっきまで巻物読んでたくせに…いらない所で入ってくる奴だなあ。
「それは、流石に言いすぎではないか?お志津。」
「言いすぎかなぁ?」
というか、達が悪いなぁ。なんか目はきょとんとしているのに
顔がニコニコとしている。
「仕方ない。清忠を木刀で一回叩いたら許してやろう。」
「俺になんのメリットもないんだがっ!?」
「気にすんなって、俺たち男の仲だろ?な?」
しかも、言う事を聞かない子供を相手してるように言われた。
これでももう、16歳なのになぁ…。
「清忠君…」
おっ…京が助け船を出してくれるのか!
「来世でお会いしましょ?」
「俺は死ぬ前提なんだな。」
「……殺すとは、誰も言ってない。」
もう、こいつらの言葉に期待するのは止めよう。
「……いたぶるだけだ…。」
ほらな?




