タオル
最近思ったこと
自分は夜遅くに歩くのが好きだった。
夜に歩けばまともでない自分も受け入れられるような気がして、許容されるような気がして。
近くのコンビニに行くだとか、少しの買い出しに行くだとかの用だけで、夜にわざわざ着替えて外に繰り出していた。
その時も同じように外に少しの買い物の為だけに近所のスーパーへと繰り出していた。
酔っ払いたちが大声で歩いてる飲み街、キャッチが声をかけてきたりもした。
夜のそういった所はあまり好きではなかったが、通らざるを得なかったので通っていた。
自分は歩く時に地面を眺めるのも好きだった。地面を眺めながら歩くと不思議と地面に突っ伏したくなるような、地面に吸い込まれるような感覚になる。
この感覚は不安定で、ともすれば転んだりもしそうになる。
しかし不快ではなく、この感覚に身を任せていけばいつしか自分の体や精神がそのまま地面に埋まっていって自身を埋葬してくれそうな気もして心地が良かった。
それが好きだったので地面を見て歩いていると、道路と歩道の境目のでぐしゃぐしゃの汚れたタオルが角と雑草の隅に泥だらけで落ちているのが見えた。
私は不思議と、あれになりたいと思った。もしかすると、もうなっているのかもしれない。
誰からもそこに在ると気にも止められず、そこに在るだけ。
誰からも期待されず、誰からも必要とされず、いつかゴミとして焼却される。
かつては用途があっただろう、汗を拭ったり、洗車の時に車の水滴を拭ったり。
ただ、ぐしゃぐしゃで道路に落ちている以上、誰も必要としないし、用途もない。
洗って使えはするが、洗って使うよりも代わりを買った方が手早い。それ故に捨てられて、燃やされる。
そんなものに、私はなりたいと思えた。
生きてく上では色々やんなくちゃいけないのが大変なんですよね




