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二人の秘密

 家に帰ってネット小説を執筆する。こればっかりやっているせいか、俺の読者は結構いる。


 ありがたいことだけど、一時的な人気にあぐらをかいて書くのを休めば、読者はすぐに興味がなくなり離れていってしまう。世知辛いがそれが現実だ。


 今日分の執筆を終えて投稿を終えると、サイトの通知を確認する。全部は無理だけど、コメントの返信をする時もある。熱量の高いものは必ず返事をするようにしている。その方が嬉しいだろうから。


 通知を見ると、ブラックハニーさん(黒蜜先生)が自作の賞を読むたびに「いいね」を押してくれているのに気付いた。これからの展開についてコメントまでくれているので、律儀にちゃんと読んでもらえているらしい。


 社会人だから忙しいだろうに。社交辞令かと思っていたけど、もしかしたら本当の本好きなのかもしれないな。前の仕事で待ち時間に本を読んでいたのは本当なんだろう。それはコメントやらレビューを読んでいて分かった。ちゃんと作品を読んでいる人の内容だった。


 しかし学校の先生が俺の読者か。聞いたことがないけど、このまま不思議な関係が続いていくのかな。もしかして付き合っちゃったりして。……いや、やめろ童貞。黒蜜先生みたいな美人が俺みたいなガキに恋愛感情を抱くわけがないじゃないか。


 さて、学校で会ったらさりげなくお礼でも言っておくか。もちろんクラスの誰にも見つからないように。


 俺と先生だけの秘密。なんだか、悪い気はしないな。

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