9 - 決断力
またあったね。 ここまでの一日はどうでしたか？
私の作品を読み続けてくださっている皆様に感謝を申し上げます。 第八章が公開された4月8日は、非常に多くの新規および復帰者が私の物語を読みに来るのを見て、作家として私にとって大きな励みになりました。
前にも言ったように、私は日本人ではありませんし、日本語も話せません。 言語の壁と機械翻訳の限界により、私の言葉の意図の多くが不明瞭になる可能性があります。
にもかかわらず、読んでいただけでも、応援し続けてくださった皆様に、心より感謝申し上げます。 そして、私が新たな更新を投稿するたびに、それがいつであっても、真夏のそよ風のように、皆さんが心地よい驚きを感じていただけることを願っています。
魔力は、いわば生来の魔法耐性を与えるもの。体内で適切に調整されていれば、外部からのバランスの変化に抵抗する傾向がある。衣服や武器、資材に注入することもでき、高価ではあるが、世界で最も貴重な財宝が眠る『大異変』の深部で生き残るためには欠かせないものも多い。
しかし、遺伝的素因か、あるいは単に恵まれない環境から、不用意に吸収されると、事態はすぐに悪化する。皮膚を貫くほどの魔法に対して著しい弱点を負うだけでなく、完全に狂ってしまい、本能的な怪物に戻ってしまうことも非常に多い。そのため、この状態は『腐敗』と呼ばれ、価値観が失われる。
少なくとも、姉のように遺伝的に魔力を過剰に吸収する体質の者を治療する薬は人間が開発している。しかし、高価でほとんどの人が手に入らないため、『大異変』の遺跡探索に熱中しすぎた者たちの恐ろしい話は今でも聞く。
それにもかかわらず、それをすべて知っていて、そのような怪物を前にして、私は自分に勝つ能力があるか疑問でした。
氷の魔法は土の魔法に次ぐ貫通能力を持っていますが、それでも失敗した場合はどうすればよいですか?
呪文を間違えたらどうなりますか？
逃したらどうなりますか？
私の手の中で魔法陣が形成され始めたとき、千の疑念が私の心を曇らせました。
それはまずいです。 心が集中していないと呪文は発動しません。
そこで、小さな子供だけのことですが、私は自分の呪文の名前を大声で言いました。 気持ちを晴らすためでもありましたが、話を聞いてもらいたかったからでもあります。
どれくらいの間、私は他の人にとって重要なことだけを自分に話させていましたか？
私はいつから人々に私を人間ではなく象徴として見てもらい始めましたか？
もちろん、故意に悪意を持ってそうしたわけではありません。 しかし、たとえ彼らが私のために最善の意図を持っていたとしても、それを彼らにやらせたのは私のせいでした。 私が努力をやめなかったにもかかわらず、人々は私が成功したかどうかは関係ないかのように振る舞っていました。 しかし、それは私にとって重要であり、彼らの私への配慮は私のプライドをますます傷つけるだけでした。
だから一度は頼られたい。 人々が私に期待していること、あるいは期待していないことを超えて。
だからこそ、あの時、イレーヌが私に掛けてくれた言葉が一番聞きたかった言葉だった。
私の魔法陣の前の空間に、薄い氷の塊が浮かんでいた。
アカデミーのスパーで使うには危険すぎるため、ずっと無視していた呪文。
しかし、その瞬間、それはまるで私から離れなかったかのように、太陽のまぶしさの中でとても美しく輝いていました。
私がした言葉を言うと、たくさんのことを呼び掛けました。
私は自分自身に、新しく見つけた味方に、敵に、そしてもしかしたら世界にさえ呼びかけました。
そのため、あまりのスピードと優雅さで空を飛んだとき、私は思わず息を止めてしまいました。
そしてそれは的中し、狂った獣の顎の下で頭蓋骨の内側で砕け散った。
一瞬、時間が止まったかのような感覚に陥りました。
イレーヌは言いたい言葉が出ずに私を振り返った。
堕落したクマはまだ後ろ二本足で立っており、腕を大きく広げて攻撃的な姿勢をとっていました。
私は息を止めた、まだ喉に息が詰まっていた。
…そして、永遠のように感じられた時間が経過した後、獣は後ろ向きに倒れて死んだ。
* * * * * * * * * * *
緊迫した状況のせいで、一日以上食事をしていなかったということも忘れてしまったので、探索者ギルドからの特別な依頼に対する報酬を受け取った後、イレーヌは私を勝利を祝うためにレストランに連れて行ってくれました。
味はあまり覚えていませんが、品質に関係なく、実際に何かを食べることができて嬉しかったです。
あまりにも長い間空腹だったので、テーブルマナーの感覚はまったくなくなったと思いますが、自分の身元を隠そうとしていることを考えると、その方が良かったのかもしれません。
その後、彼女は私を自分が宿泊している旅館の部屋に連れて行き、後ろ手でドアを閉めました。
イレーヌは大袈裟な動作で椅子に座り、興味深そうに私を見つめた。
「ということは……あなたは普通の貴族のお嬢様ではないと思いますね？」
「信じたいものは何でも信じていいよ。 今の私にとってそれは本当に重要ではありません。」
「それでも、首都にあるアカデミーの最も才能のある生徒たちでさえ、正確な瞬間に呪文を唱える集中力や、このような比較的小さな標的にヘッドショットを当てる正確性を持っていたとは思えません。」
「ただ運が良かっただけです…集中力が足りず、ほとんどキャストすることさえできませんでした。」
「私がそれを信じるとは本気で思っていないんですよね？」
…本当に振り切れないんです。
「あなたにとってそれは何ですか？ 私の知る限り、私たちはお互いに一度命を救ったことがあるので、今も同じです。」
「はあ、あなたは私が助けてくれただけです。私がそうさせたからです。 本気で戦えば何もしなくていいのに」
「それで、なぜ私を許したのでしょうか？」
「どうして...と思うのですか？ 私があなたを試していたことは明らかでした。 君は自分の境遇について延々と話していたのに、あんなに強がりを言って最後の瞬間で失敗してしまったら滑稽だろうね。」
赤面が顔全体に広がります。 しかし、彼女は進み続けます。
「しかし、ケイラ、あなたは印象的だったことは認めます。 少なくとも、自分の能力についてはあまり言う必要はありません。 まだ最終形ではないとしても、あなたの中に何かがあるのです。」
彼女は部屋に一つしかないベッドを指差した。
「さあ、ゆっくり休んでください。 勝ちましたね。 心配しないでください、私はもっと悪い環境で眠っていました。」
私が答える前に、彼女は目を閉じ、静かな鼾をかきながら腕を力なく垂らした。
ため息をつきましたが、それでも認められたことに誇りと喜びを感じます。
ベッドに倒れ込むと、少なくとも今のところは後悔することなく、ぐっすり眠っています。
読んでくれてありがとう。 私の作品を読んでいただいている人がいるのを見ること以上に嬉しいことはありませんが、もし可能であれば、この物語に以下の評価を付けていただければ幸いです。 読者としては大したことではないかもしれませんが、新進気鋭の作家としては、評価が一つでもあると非常にうれしく思います。
良いお休みをお過ごしください。
おやすみ。 さようなら。
