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異世界転移の大賢者  作者: 虎雄
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クラス転移


「みんな席ついてー。朝のホームルーム始めるからー」


先生が教室に入ってきた。彼女はこのクラスの担任の先生の佐藤理香。明るく元気で生徒から人気のある先生だ。


「ほら光牙君!早く着かないと始めないわよー!」

「すみませーんすぐつきますよー」


俺は成瀬光牙。周りに恵まれて毎日楽しく過ごしている。またその1日が始まる。

………しかし、その生活は新しい生活と変わっていく。

教室の床に変な模様が浮かび上がり光を放っている。


「みんな机の下に隠れてー!」


先生が全員に呼びかけた。

そんな地震じゃあるまいし、でもこういう時でも生徒の心配を出来るのはすごいよなー。

そんな事を考えていると光が教室を包み込み全員気を失った。


◇◇◇


目を覚まし、周りを見渡した。

ここは何処だろうか。学校では無いだろうし日本なのかも怪しいくらいだ。地下なのか、窓がない。祭壇のような場所だ。もしかして異世界転移というやつなのか。それだとしたら少しワクワクしてしまう。漫画とかでよく見るやつだからだ。

周りにいたクラスメイト達も意識が戻りパニックになっていきざわつき始めた。


「おい光牙大丈夫か?!」

「おー大丈夫だ。でもここ何処だろうな?」


こいつは加藤勇輝。男女共に人気がありクラスのリーダー的存在で俺の幼馴染だ。


「そういえばゆいは?」

「ここだよー!」


後ろを振り返るととても美人な女の子がいた。

こいつは望月ゆい。顔の通りとてもモテる。勇輝と同じで俺と幼馴染で3人でよく遊んでいる。もはや三兄弟のもんだ。


「突然のことで状況が掴めていないところ申し訳ない」


声が聞こえた方を見るとそこにはいわゆる王様という身なりをしたおじさんがいた。


「ここはクライス王国だ。といってもあなた達とは違う星なのだよ。私たちがここに呼ばせてもらった。単刀直入に言うとこの世界を救って貰いたい」


まあそりゃそうだよな。それ以外の理由で呼ばれても迷惑だし。

この声に批判する奴も少なからずいた。それはそうだ元の生活に満足している人や彼氏彼女、家族と離れ離れになってしまった人もいる。


「すまない。だが、こちらもこのままでは世界滅んでしまうのだ」

「そのー世界を救ったとしたら元の場所には帰れるんですか?」


俺は王様らしき人に聞いた。


「いや、帰還方法はまだ分かっていない。だが、必ず探しだすと約束する!今は私たちに協力して欲しい」


説明していくうちに徐々に文句が無くなっていった。


「この世界はあなた達が居た世界とはおそらく違うだろう。ここは魔法というものが存在する。それはあなた達も出来るだろう。それを確認したいのだ」


確認?何を言ってんだ。そんなすぐ出来る訳ないだろ。そんな簡単なのか。


「ステータスオープン。と唱えてくれ。そうすると各々の役職や魔力数などが見れるのだ」

ゲームみたいなもんか。

それを聞いてみんな唱えて言った。


「ステータスオープン」


唱えると目の前に3D画面のように浮かび上がった。


成瀬光牙(なるせこうが)

【性別】男

【職業】大賢者

【魔力】1200/1200

【称号】異世界からの召喚者

【魔法】魔法創造

【スキル】大賢者(異世界を生き抜く術)


これが俺のステータスかー。職業は大賢者じゃってなんだ?魔法使いってことかな。それに魔法創造って魔法を創れるってことなんだろうか。


「勇輝職業なんだったー?」

「あー勇者だったわー」

「お、お前に似合ってるじゃん!」


俺は笑いながら言った。


「なんだよそれ。どーせめんどくさい事に巻き込まれるだけだよこれ」


勇輝はリーダーシップがありみんなに頼られているが実はそういうのは苦手でめんどくさがり屋なんだよな。


「ねーねー!私聖女だったー!」


あ、ゆいらしいな。こいつは俺らの前だと荒っぽい感じでみんなとは違うが全部が素のように接してるいる器用な奴だ。


「おー良かったなー」

「うんすごいすごい」

「ちょっと2人とも適当すぎ!」


いやまあすごいとは思ってるけどそこまで考えてるひまないっていうかな。


「では1人ずつここにきてステータスを表示してもらいたい」


王様がそう言うと1人ずつ前に行きステータスを表示していった。魔法使いとかあるが魔力は100程度だ。それで王様とか付き人は驚いている。最初からそれは凄いらしい俺の1200ってえぐくないか。


「おー勇者だ!!」


勇輝のステータスが現れてその場にいた人全員が驚いた。そりゃそうだ、世界を救う第一人者のような者でこの世界の希望なんだからな。

次に聖女で大歓喜も起きた。


やっと俺の番かー。

他と同じようにステータスが写し出された。


「賢者、、賢者、ん、大賢者、、えーー?!?!」


ここの世界の人たちが全員驚いている。

ん?なんだ?賢者も勇者とか聖女みたいなレアな職業だろうが〝大〟が付いてるだけなのに。


「ん、ゔゔん!よ、よし全員終わったな。次に各々の部屋を用意してある。今は最低限しかないがこれからどんどん増やしていってもらって構わない。夕食の時にまた呼ぶからそれまでゆっくりしてもらっていて構わないぞ。3人は私について来てくれ」


俺、勇輝、ゆいの3人は王様について行った。



「まずは3人とも、お主らが他とは違う職業を持っている事は自分達で分かっているだろう。それぞれが世界を救う力を持っている。それは他の転移者殿もそうだがお主らがその代表と思って良いだろう」


「そんなことより光牙の職業見た時に驚いた訳を教えてくれよー!」


勇輝が興味深々に聞いた。


「そうだな。賢者はそもそも魔法使いの最高峰である。過去の歴史から見ても段違いなのだ。そして大賢者。それは簡単に言えば賢者の上位互換と言えば良いが未だ謎が明かされていないのだ。過去の記録で1人だけ大賢者がいた。しかしそれは長年の経験と授業の果てに死の間際で開花したものだったそれを最初から持っているという。更に《魔法創造》という魔法など聞いたことがないのだ」


「ふーん。要するにすごいって事だな俺は!」


「やっぱ光牙はすげーんだよ!」

「なんであんたが自慢げなのよ!」


異世界に来ても変わらずにやっていけそうだなこいつらとは。


「それでも訓練はみんなと一緒に行った方が良いだろう。アリス、この者達を部屋に案内して差し上げろ」


「はい、おじいさま」


「この子は私の孫のアリス=クライスだ。剣の実力などがあるから困ったことがあれば聞くといい」


王様の後ろにずっと居た女の人。俺らと同じくらいかな。



「それでは夕食の時にまた伺いますのでごゆっくりどうぞ、失礼します」


「じゃあ2人ともじゃあなー」


ベッドに机、必要最低限の物はあり、綺麗にされている。

さて、この魔法がどういうのか調べるかー。


前のアカウントで書いていた作品の名前や設定を少し使っています。知ってる人いないと思うので気にせず読んでください

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